《Republic of Croatia / Republika Hrvatska 〜 Bosna i Hercegovina / Босна и Херцеговина

クロアチアからBiHを抜けて再びクロアチアへ;21km(Neum〜Dubrovnik ルート)
撮影場所:クロアチア→BiH→クロアチア、Neum


(2006年6月)

クロアチアのダルマチア地方(アドリア海沿岸)に、ボスニア・ヘルツェゴビナの領土が僅か21kmだけ飛び出している(BiH唯一の海岸)。町の名前はネウム。

このためクロアチアのドブロブニク地方(ドブロヴニク・ネレトヴァ郡)は飛び地になっている。

このルートは、クロアチア紛争(旧ユーゴvsクロアチア)および、ボスニア紛争(クロアチア系勢力vsボスニア系勢力)での激戦地だった(1991年8月〜1995年12月)

もっともクロアチア勢力は、両紛争ともこの地をサッサと攻略&占領したため、紛争終結後も何年かは自国領として扱ってきた

ドブロヴニクへ行くためにはこの国道8号線を通らなければならないが、ネウムの住人はクロアチア人であり、両紛争前から「クロアチア共和国の国民」と自負していたこともあり、検問は一切なかった(BiHも黙認)。

しかしクロアチアがEU加盟申請にあたり、国境はきちんとしなければならなくなったため、形だけのチェックを行うようになった。

クロアチアからBiHへ向かうイミグレ

係員がバスに乗り込んできて、パスポートチェック(しない時もあるが・・)。スタンプは押さず形だけのチェック。

BiH領内に入るのは形式上のチェックだけだが、クロアチアナンバーの車がBiH領内に入る際、BiHの自動車保険に入らなければならない。

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ネウムから見たアドリア海

対岸は、飛び地のドブロブニク地方から伸びているペリェシャツ半島(クロアチア領)。牡蠣の養殖がさかん。

クロアチアのスプリット〜ドブロヴニクの長距離バスに乗ると、必ずネウムのスーパーに立ち寄る。クロアチアに比べて物価が3割ほど安いため。

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この検問所を通過すれば再びクロアチア領

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クロアチア政府は、ドブロヴニクへの通過点ネウムを回避するため、飛び地のドブロブニク地方から伸びている、ペリェシャツ半島(クロアチア領)とクロアチア本土との間に、全長2,374mの《ペリェシャツ大橋》の建設計画を発表する。

BiH政府は、ネウムに港湾計画を立てていたため「ペルジェサク橋が船の航行を邪魔する」と反発。結局、クロアチア領プロチェ港の管理をBiH側に任せる代わりに、橋の計画をOKさせた。








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