《Democratic People's Republic of Korea/朝鮮民主主義人民共和國/チョソン・ミンジュジュイ・インミン・コンファグッ》

タンコギチョンゴル(韓国語;ポシンタン)
撮影場所:平壌市内、高麗ホテル内専門店

《犬肉の煮込み》

北朝鮮では犬肉をタンコギ(甘い肉という意味)という。タンコギは伝統的な朝鮮語ではなく、1980年代初頭に金日成主席が考案した言葉。1990年代初めまでは中国東北部の朝鮮族向けに蛋白源として密輸出していたらしい。

だが続く食糧難で密輸出は途絶え、犬が激減。犬肉は高価なモノになってしまい、庶民は食べられない。

犬は専門店(タンコギジャン;朝鮮甘肉店)で食べられる。犬の種類は不明だが「茶色の犬(赤犬)かも」と言われたのだが・・・

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そして《犬鍋》

犬鍋は北朝鮮ではタンコギチョンゴル、韓国ではポシンタンという。

中国の延吉の朝鮮族レストランで食べた犬鍋よりかなーーり旨い。

犬を下ゆでして解体し、下ゆでしたスープに合わせ調味料と長ネギや芹など香草とともに長時間煮ている(柔らかい)。

韓国や中国辺境地で食べたものとの違いは、北朝鮮では唐辛子は控えめで、粒辛子を多用していること。

犬鍋セットはこれまた外国人料金で、1セット10ユーロ。近年、犬料理は稀少なものになっているらしく、党や軍の幹部くらいしか食べられないとのこと(オッサン談)。

北朝鮮では犬料理は、“消化器官や循環器、骨髄に効果があり、体力増進に役立つ”とされている。ガイド兼通訳兼監視員のオッチャンから「犬鍋を食べたらホテルで1時間ほどお休み下さい」と言われてしまった。

※2009年7月;平壌の各犬料理店では《犬肉料理コンテスト》が開催された。








2009年2月の実勢レート:約5,000北朝鮮ウォン(KPW)=1ユーロ


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