《Democratic People's Republic of Korea/朝鮮民主主義人民共和國/チョソン・ミンジュジュイ・インミン・コンファグッ》

チェンバン麺(平壌冷麺)
撮影場所:平壌市内、安山館

チェンバン麺

金属製の器に、冷やして巻き固めた麺を入れる。その上に具材(下味付き各種肉類・ゆで卵・胡瓜・錦糸卵・梨など)を乗せて、ユッス(鶏肉や牛肉でとったスープと水キムチの汁を合わせた冷たいスープ)をかける。

麺は蕎麦粉を主体に、つなぎとして小麦粉とか澱粉(地方差あり)を加えて練り上げる。これを多くの穴が開いた容器に入れて押し出す(麺状に押し出す)。これを茹でる。

平壌冷麺の麺は多くの「蕎麦粉」を使っているため、韓国の冷麺より色が濃い。北朝鮮では麺は切って出すことはないためとても長い(韓国は麺に鋏を入れる)。

チェンバン麺は具沢山の平壌冷麺のこと。平壌で有名な店は「玉流館」だそうで。

咸興冷麺は、蕎麦粉ではなく澱粉やトウモロコシの粉を使った麺なので白くてコシが強い。

好みで、酢や唐辛子味噌、マスタード、塩、キムチなどを入れる。

箸を使って、麺をほぐし、キムチやキムチの汁、具材を混ぜ合わして食べるのが一般的。

北朝鮮には東海岸の咸興道名物「咸興冷麺」というのもある。こちらは平壌冷麺に比べて汁が少なめで、白身の魚の刺身が乗っている。唐辛子味噌がたっぷり乗っていて辛い。こちらは夏に食べる冷麺だそうな(平壌冷麺は冬)。

※平壌冷麺を食べた《安山館》は、金正日総書記の意向で日本の商社が出資して作られたレストラン。日本の商社は撤退したが、和風のコンセプトはそのまま(日本料理・寿司カウンターもあり)。金正日総書記の料理人・藤本健二氏はここで働いていたとか。








2009年2月の実勢レート:約5,000北朝鮮ウォン(KPW)=1ユーロ


inserted by FC2 system