《Bosnia and Herzegovina / Bosna i Hercegovina》

トルコ式コーヒー
ボスニア・ヘルツェゴビナ@サラエボ、旧市街

トルコ式コーヒー

コーヒー専門店にて

コーヒー2杯分、水、茶菓子(クロム)つきで、1KM

ボスニア・ヘルツェゴビナでは、カトリック教徒のクロアチア人が好む《イタリア式コーヒー》と、オスマン帝国支配下にあった地域の人々がが好む《トルコ式コーヒー》が飲める。

※トルコ式コーヒーの名称
呼び方は違うが、どれもみ〜んな同じトルコ式コーヒーです。民族意識が強すぎる・・・・
ボスニア・ヘルツェゴビナ「ボスニア・コーヒー」
セルビア「セルビア・コーヒー」
モンテネグロ「モンテネグロ・コーヒー」
マケドニア「マケドニア・コーヒー」
ギリシア「グリーク・コーヒー」

ボスニア紛争中のサラエボでは、「戦争レシピ」なるものが口コミで広がり、家庭の主婦は、豆を濃く煎って、コーヒーの代用品とした。

コーヒーは16世紀初、エチオピアまたはイエメン(原産地)から、トルコ(オスマン帝国)に伝わった。これが500年間に及ぶオスマン帝国支配時代のボスニア・ヘルツェゴビナ以南の旧ユーゴにも伝わる。地主層の富裕なムスリム人が好んでのんだそうだ。

トルココーヒーは、濃く煎って細かく粉砕した豆粉を使う。豆粉と少量の砂糖を専用の銅製の小鍋=シェズヴァで煮出す、だけ。

シェスヴァはホウロウ製品もあるが、いづれも注ぎ口付近の縁が広がっている。これはコーヒー豆が吹き出さないように工夫されたもの。

好みで角砂糖をカップに入れ、「上澄み」のコーヒーを注いでいただく。最後まで飲むと、豆粉まで飲んでしまうことになる。カップに残った豆粉で、本日の運勢を占ったりする。

トルコ式コーヒーセット

これは、一般庶民が楽しむトルココーヒーセット

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おやじ

ボスニア紛争(1992-1995)での《サラエボ包囲》で使われた砲弾の《薬莢》を加工したテーブル。これは写真の金属加工業のオッサンがつくった。








2001年10月のレート:1KM=57.9 円、1KM=約1DM


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