《India / Bharat》

炭酸飲料
撮影場所:各地

インドでもコーラ系炭酸飲料の人気が高く、アメリカ系の「コカ・コーラ」と「ペプシ・コーラ」、インド産の「サムスアップ」がシェアを争っている。かつてはペプシがコカ・コーラよりシェアが上だったが、コカ・コーラのシェアが上昇している。

国産品《Citra》と《Lahar 7up》→レモン系炭酸飲料、甘いがイケル味
国産品《Thums UP》→コーラ系。

各社、人気映画俳優をCMに起用して、華々しく宣伝中。なおコカコーラとペプシコーラ社製品は、2社合わせると、8割前後のシェアを握っている。

コカコーラ社は1977年にインド政府によって国外退去命令を受けたが、ペプシコ社が進出した1993年前後に再進出している。

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2003年夏、ニューデリーにあるNGO団体である科学環境センター(Centre for Science and Environment:CSE)は、インドで製造する米清涼飲料大手のコカコーラ社/ペプシコ社の「12種類」の清涼飲料水に、インド規格局(BIS)が定める許容量規定の30倍以上のDDT(いわゆる殺虫剤)が混入されている」と発表。各州は調査に乗り出した。原料の井戸水が、農薬(殺虫剤)に汚染されているのが大きな原因。インド産牛乳もDDTに汚染されているという噂も根強い。

また1つの工場が1日あたり汲み上げる井戸水の量は、100万〜150万リットル(1Lのコーラを作るのに9Lの水が必要)。コカコーラ社の工場は52カ所、ペプシコ社の工場は38カ所ある。何処の工場でも超強力な電動ポンプによる、強奪的な汲み上げのせいで、周辺の地下水の水位は、著しく低下している。

※コカコーラ社ケララ州の工場は、炭酸製造の過程で発生する有毒廃棄物を、地元の農家に「肥料」として無料配布した。成分分析したところ、発ガン物質である高濃度の鉛とカドミウムが大量に検出されている。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/3096893.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/3325557.stm

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【ウォールストリートジャーナル/英BBC:2006年8月10日版】
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/4776623.stm
南部のケララ州では、コカコーラ社やペプシコ社の州内での製造・販売を全面禁止した。同時ケララ州独自に成分分析作業を行う。ラジャスタン州/グジャラート州/マディヤプラデシュ州/マドヤプラデシュ州/カルナタカ州/チャッティスガル州では、既に政府/教育/医療施設および機関での販売を禁じている。

ニューデリーにあるNGO団体である科学環境センター(CSE)は、8月初旬にインド国内12の州で販売されているコーラコーラ社とペプシコ社のインド法人が製造販売している飲料水11銘柄、57の飲料サンプルを分析した。結果「農薬成分が、インド規格局(BIS)が定める許容量規定の24倍も含まれており(EUの基準では30倍)、しかも3〜5種類の農薬の混合物である」と発表された。農薬成分は飲料水の製造に使用された地下水に含まれていたとみられると発表した。
http://www.cseindia.org/misc/cola-indepth/cola2006/cola_press2006.htm

これに対し、コカコーラ社もペプシコ社も「インドで生産されるすべての製品は世界中で販売されているものと同じく安全。残留農薬は極めて微量で健康には影響がない」と反発している。

インド最高裁は両社が生産する清涼飲料の成分を公開するように指示した。


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今や懐かしい Campa Cola

不思議な味

1980年代までは、インドの炭酸飲料と言えば国産品の《Campa Cola》だった。でも1990年代以降、すっかり陰を潜めてしまった。









ヒンドゥ教徒にとって食事は、自分の体を通して神へ食物を捧げる《宗教儀式》であり、自分の好き嫌いで食事をすることは出来ない・・・ことになっている。


1995年9月〜1998年2月時:1Indian Rupee(INR) =3.4〜3.7 円
2002年1月時:1INR =約2.9 円
2007年1月時:1INR =約2.7 円

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