《India / Bharat》

コピ(コーヒー)
撮影場所:南インド

カルナータカ州Mysoreのバスターミナルにて

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タミルナドゥ州Maduraiのコーヒー専門店にて


インド産のコーヒー

1695年、イスラーム教徒ババ・ブータンがメッカ巡礼の帰路、立ち寄ったイエメンで持ち出しが困難だったイエメン産コーヒー豆を入手。これを南インドのカルナータカ州マイソールで栽培を開始したのが起源とされる。

以来、カルナータカ州・ケララ州・タミルナドゥ州がまたがる西ガーツ山脈ニルギリ地方では、アラビカ種の良質なコーヒー豆が生産され、英国植民地時代には欧州に輸出されていたこともある。ケララ州の他地域ではロブスタ種も栽培している。

現在もいくつかの大規模コーヒープランテーションがあり、年間27.5万トンの生産量がある(2005年)。ほとんどが国内で消費されている。

生豆は黄色。生豆は非水洗式で処理、季節風にあてて100%天日で乾燥させながら熟成させるのが特徴。直火焙煎するが南インドでは深煎りはしない。酸味もコクも少ないが、苦みと少しの刺激的な香りがある。そのままでも飲めるが、ミルクコーヒーにしても美味しくのめる。

南インドの地元のコーヒー屋や安食堂では独特の入れ方をする。

(1)小さいめの鍋に水を入れ、コーヒーネットに細かく挽いたコーヒー豆を入れてフィルターネットごと沸騰させる。牛乳を入れて再度沸騰させ、砂糖をいれて火を止め、ネットをひきあげる。

(2)鍋からコップに、1m程の高低差をつけて糸をひくように注ぎ入れる(鍋→カップ→鍋→カップを繰り返す)。空気を含ませるながら表面に泡立てて注ぐ。こうするとまろやかになるそうだ。

※アラビアコーヒーのように、シナモンやカルダモンなどを加えてのむこともある。

こういう庶民的な店で飲むと1杯6〜15ルピー程度。だが小洒落たコーヒー屋(Barista Cafeなど)で飲むと1杯30〜50ルピーと跳ね上がる。

タミルナドゥ州Maduraiのコーヒー豆専門店

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本日のレート(1kgの値段)


北インドでも都市部では、個人所得の上昇と嗜好の多様化もあり、欧米の有名コーヒーチェーンが相次ぎ進出または進出を計画している。またインド資本(合弁が多いが)のコーヒーチェーンも店舗を拡大している。

・スターバックス(米)→まだ検討段階
・バーニーズ(米)→2009年までに百店舗の進出計画を発表
・コスタ・コーヒー(英)→2005年秋に出店。2010年迄に300店舗体制を計画。

インド資本のコーヒーチェーン店。

・CAFE COFFEE DAY→インド国内最大、60都市260店を展開。2007年迄に80都市500店舗まで拡大する計画。

・BARISTA CAFE(印/タタ・グループ)→2007年春迄に180店体制にする。







ヒンドゥ教徒にとって食事は、自分の体を通して神へ食物を捧げる《宗教儀式》であり、自分の好き嫌いで食事をすることは出来ない・・・ことになっている。


1995年9月〜1998年2月時:1Indian Rupee(INR) =3.4〜3.7 円
2002年1月時:1INR =約2.9 円
2007年1月時:1INR =約2.7 円

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