《Islamic Republic of Pakistan / Islami Jamahuria Pakistan》

パキスタンでは、女性が外から丸見えの大衆食堂(安食堂)で、食事をすることはない。スペースに余裕がある食堂では、2階を《ファミリールーム》としている。ここで、女性同士、女性連れの家族やカップルが、食事をする。

屋台で食べられるもの(果物、軽食、アイスクリームなど)は、一般的には男が買い、自宅に持ち帰る。経済的に余裕がある家だと、家族の男性が、家族の女性を車に乗せて運転。目的の屋台などの前まで乗り付ける。女性は車内から出ない。この車内で、店の男児(または家族の男性)が出前してきたものを食べる、ことになる。

◆パキスタン北西辺境州地方の食事(パターン料理)

トマトベース・チリ風味の煮込み(パターン料理)
撮影場所:ペシャワール、屋台

基本の「ひよこ豆チリ煮」

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山羊/羊の頭+ひよこ豆煮

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茹でたまご+ひよこ豆煮


パターン料理

ペシャワールで最も多いのが、やはりパシュトゥン族の「パターン料理」の屋台。パターン料理(アフガニスタン系)は、唐辛子や香菜、塩で調理するのが主流。ここではインド系マサラ(いわゆるカレー)を使った料理は、あまりお目にかからない。主食は《ナン》。ごはん料理は高価な部類にはいる。

写真は、パキスタン北西辺境州では何処でも見られる「トマトベースのチリ風味の煮込み」。ペシャワールのものは、大量の羊頭(山羊)や牛骨で出汁を取っているため、コクがあり美味しい。その上、中に入れる具の種類が多いのもマル。 これは屋台料理の定番料理で安くて最高。昼食〜夕方によく食べるみたい。

旧市街の食事処は、インド系パキスタン人の「パキスタン料理」が少し。そしてここには「西欧資本の世界的なファーストフードチェーン」は存在しない(爆)。

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パキスタン北西部、北西辺境州の州都パシャワール

パキスタン北西部の要所ペシャワールは、ノース・ウエスト・フロンティア中部の中心都市。ここは、アフガニスタン・インド・パキスタンを結ぶ要所にあり、紀元前後には仏教王国ガンダーラがあった。

住んでいる主民族は、イラン系民族である“パシュトゥン族”。アフガニスタン〜パキスタン北西部からバルチスタン州一帯に住む「世界最大の部族」である。よってこの地域は、アフガニスタン的かつ中央アジア的な様相を呈している。

ペシャワールは、アフガニスタンとの国境「カイバル峠」の東麓(約30km)にあるため、1979年からのアフガニスタン内戦以降からの流入。アフガニスタン難民が非常に多い(推定100万人)。したがってペシャワールには、中央アジア系の民族である“トルクメン族/ハザラ族/タジク族”も多く住むようになり、彼らの地域の食事も食べることが出来る。







1997年04月のレート: 1 PKR =2.95 円
2000年10月のレート: 1 PKR=2.20 円
2002年01月のレート
1 PKR=2.41 円


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