《Islamic Republic of Pakistan / Islami Jamahuria Pakistan》

カウワ茶、カワ・チャイ(アフガニスタンの茶)
撮影場所: Peshawar、チャイ専門店

注文すると、一人用の中国製のホウロウポットに「カウア茶」の葉を入れ、サモワールからお湯を注ぐ(3杯分以上入る)。中国製湯飲み茶碗とともに、このホウロウポットが出てくる。

ご家庭訪問でご馳走になった場合、「もう茶は飲めましぇーん」の合図は、お椀にお茶を少し残すこと。全て飲み干すと、際限なく注がれる。

パキスタン北部の東側では、「カシュミール・チャイ」なるものがあり、いわゆる「緑茶にたっぷりの砂糖と干しぶどう&松の実(?)」のお茶。不思議な味がする。これはギルギットで飲みました。

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インド文化圏・中央アジア文化圏・中東文化圏では、お茶が好まれ、バザール(市)のあちらこちらに喫茶店(チャイ屋)がある。喫茶の習慣は「中国が起源」とされ、シルクロード交易とともに、西方に広まったよう。

中央アジア文化圏では、砂糖を入れた緑茶《チャイ・サブス》、砂糖を入れた紅茶《チャイ・シヤー》が愛飲されている。緑茶に、クミンなどの香料を入れることもある。お茶はいづれも、サモワールを使っていれる。

カウワ茶は、 主にアフガニスタン地方で愛飲される茶(ミルクが入らないお茶の総称)。お茶屋で売られている茶っ葉は、緑色。中国茶に酷似している。パキスタンでは、消費される茶の約100%が輸入品のよう。

チャイ屋では、紅茶 or 黒茶 or 緑茶、砂糖入り・付き or 砂糖なし、ミルク入り or ミルクなしが選べる。パキスタンのペシャワールは、緑茶の砂糖入りが主流。

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チャイ屋:中央アジア文化圏(パキスタン北西辺境州、バローチスタン)のチャイ屋は、写真右のようになっています。オヤジの作業場は、地面から120cm程の高さがあります。向かって右には、大きなサモワールが平均2つ、その下に沢山の一人用ホウロウポットと、お椀。受け皿などがあります。

チャイ屋

チャイ屋の従業員は、全員、髭もじゃの男性。主なるオヤジは「あぐら」をかいて作業しているゆえ、立ち上がる時に掴まるための“紐”が、天井からぶら下がっています。小僧が数名忙しく働いています。チャイ屋では机&椅子があるので、ここでも飲むことが出来ますが、出前も可能です。

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