《Republic of Turkey / Tükiye Cumhuriyeti》

トルココーヒー
撮影場所:エフェス

コーヒー、ミネラルウィーターはセットで出てくる

ジェズベ cezve と呼ばれる小型のひしゃく型鍋に、水と、微粉状に挽いたコーヒー豆と砂糖を一緒に入れ、 弱火にかける。スプーンなどで混ぜながら泡がたって沸騰直前になったら火から下ろす。吹き上がった泡が落ち着いたら、また火にかけ、これを2〜3回繰り返して、そのままカップに注ぐ。粉が沈んでから上澄みを飲む。でもトルコでは、今はチャイ(紅茶)大全盛で、コーヒーはあまり飲まれない…しかも高価(ええと5倍)。

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コーヒー豆は16世紀、セリム1世「エジプト遠征」でオスマン帝国に持ち込まれた。16世紀半ば、イエメンを部分制圧したオスマン帝国は、イエメン産のコーヒー豆をイスタンブール(トルコ)に持ち込んだ。コーヒー飲料「カフヴェ」はオスマン帝国に急速に浸透し、程なくヨーロッパにも伝わっていった。トルコではコーヒー豆の生産出来なかったため、コーヒー豆は輸入していた。

16世紀初、現在のサウジアラビアでイスラーム聖職者が合議して「コーヒーは酒ではなく、イスラームの教えに背くものではない」と決断を下している。

19世紀後半、イギリスによってインドからトルコに入ってきた、らしい。しかし紅茶を飲む習慣はさほど根付かず、もっぱらコーヒーを飲んでいた。だが、1970年代後半から豆の値段が高騰したため、廉価な紅茶が飲まれるようになり、コーヒー文化は細々としたものになってしまった。










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