《Republic of Tunisia / アル=ジュムフーリーヤ・アッ=トゥーニスィーヤ

シャイ・アダハル
撮影場所:サハラ砂漠東部大砂丘 Grand Erg Oriental、遊牧民のテント

ベルベル人の遊牧民のテントで出されたもの。砂漠で飲んだ甘いミント・ティーは実に美味しかった。茶とともに遊牧民が食べる伝統的なパン《タブーナ》が出された。パンをミント・ティーに浸しながら食べる。

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チュニジアのカフェ

町のカフェで《シャイ・アダハル》を注文すると、飾り用のミントの葉が付いて来ることが多いです。ただし地元の馴染みの客にはミントの葉が省かれていることもあり。

写真右の右は、カプチーノ。チュニジアでは、コーヒーを頼むとエスプレッソ・マシーンで煎れたコーヒーが主流で、中でもカプチーノは人気がある。チュニジアでは、トルコ風コーヒー《カーファ》はあまりお目にかからない。

もっともよく飲まれるのが、《シャイ・アダハル》と呼ばれるミント・ティー。チュニジアのミント・ティーは、お茶っ葉とミント(乾燥 or 生)と砂糖を入れて煮立てる。カフェでは、小ぶりのカップで出される。これを長時間かけてじっくりと味わう。

正式な作法では、お盆と“ポット、小グラス、角砂糖、ミントの葉”で出される。ポットには3杯分くらいの“甘いミント・ティー”が入っている。1杯目〜3杯目の味の変化を楽しむらしい。

それにしても、めっちゃくちゃ甘い。

松の実入りの《シャイ・アダハル》はミント・ティーに、松の実を入れたもの。だがチュニジアの一般的なカフェでは、松の実入りのシャイ・アダハルに出会うことは少なかった(観光客が多く来るカフェにはある)。甘いミント・ティーに松の実の組み合わせは、イケます。松の実が美味しい。

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茶の語源

紀元350年頃、中国では茶の栽培を開始する。日本への伝来は9世紀前後。ヨーロッパへの伝播は1610年(オランダ、緑茶)が初めて…とされる。1721年にイギリスの東インド会社が紅茶の輸入権を独占。1839年にスリランカ、1924年に東アフリカで紅茶の栽培が始まった。

チャ系統:広東語(中国)
陸路、15世紀以前(大航海時代以前)に海路で伝播
日本/朝鮮語(茶)、ポルトガル語(cha)、ロシア語(chai)、ヒンディー/ウルドゥ語(caay)、ペルシャ語(chai)、アラビア語(shay)など

テー系統:福建語(中国)
オランダ・イギリス経由で茶を輸入、両国の植民地
オランダ語(thee)、英語(tea)、フランス語(thé)、イタリア語(té)、ドイツ語(tee)、スペイン語(té)、スリランカ語(they)、南インド諸国語(tey)など







2000年5月のレート:1 TND =128.19 円
2001年9月のレート:1 TND =117.39 円
2002年1月のレート
:1米ドル(=133.95 円)=1.50 TND

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