《People's Republic of China / 中華人民共和国》
(左奥)串刺しした回族パン“大飽” 回族ケバブ: 回族が作る「羊の串焼き」は、スパイス(味)と大きさに、地域差がある。 《西北回民》とも呼ばれる西域の回族が作る「回族ケバブ」は、肉片が小さく1串辺りの肉数も少ない。この回族ケバブは、一つ辺りの肉片が2cmくらい。幅3mmの角形×長さ40cmくらいの細い鉄串に、肉を5〜6片+脂身1〜2片を刺す。焼き上がりは、(肉が縮んで)鉄串に肉片が張り付いている感じになる。大振りの新彊ケバブに比べると、回族ケバブの肉片はかなり小さめ。 味付けは、泥状の「唐辛子粉、少しの山椒、塩など」。刷毛で塗りながらじっくり焼き上げていく。“6串2元”というように、セットで売ることが多い。秘伝の「泥状の辛い液体タレ」を塗って焼く(写真内、中央の壷)。なかなか美味しい。 また甘肅省南西部〜青海省東部の回族ケバブ屋さんでは、ケバブを頼むと、自動的に《羊の骨でとったスープ》も出てくる。これが臭くなくて美味しい。ケバブを頼んだついでに、回族パン「大飽」を頼むと、大飽も串焼きにして暖めて、だしてくれる。 西安以西、つまり漢民族が圧倒的に多い地域に住む《内地回民》が作る「回族ケバブ」では、肉片が小さく1串辺りの肉数も少ないところは同じだが、この「泥状の辛い液体タレ」は見あたらなかった。新疆ケバブのように、粉状スパイスをまぶした(と記憶している)
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