《People's Republic of China / チベット》
ツァンパを使って作った、パン。 * チベット族の料理:主食 チベット高原は、高地(&寒冷)にあるため、大麦(チンコー)の生育が早い。そのため、チベット族の主食は《大麦》の加工品が多い。大麦の産地によって、挽き方や炒り方が異なる。チベット族の庶民の食事は、大麦を炒って挽いた粉《ツァンパ》が主食になる。《ツァンパ》は、皮の袋の中で、粉と栄養価の高いバター茶をこねて団子状(おにぎり)にして食べたり、粉のまま食べたりする。スープに溶かして、濃厚なポタージュスープのようにして食すことも少なくない。 モモというチベット風蒸し餃子はごちそう。肉入りの野菜炒め(都市と近郊地域での昼飯)、くらい。野菜はあまり食べない。 汁料理では、トゥンパという麺料理があり、これはチベタン・チーズと肉をたっぷり入れたもの(都市と近郊地域での夕飯)。 ネパールやブータン、インドとの国境近くの地域では、シャムデェ(ヤクとジャガ芋のカレー)、ショコカッツァ(ジャガ芋とネギの唐辛子炒め煮)、があるが、ご馳走の部類に入る。 一般的なチベットの家庭では、ツァンパとバター茶で食事を済ませてしまうことが多い。おかず(お総菜)は、種類は少ない。チベットで食べる、本場(?)「チベット料理」は、まことに素朴。
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