《India / Bharat》
サドゥさんたち御一行 全裸で灰を塗っただけの人、衣服を着込んだ人まで様々。 サドゥとは解脱を求めるため、世俗を捨てた遊行(一処不住)のヒンドゥ修行者、をさす。全てのものを捨てて、物乞いをしながら遊行する。自己を極限まで追い込んで、全ての観念が消え去ったサマーディに達することを目指す。一般的には、ヨーガ(神と一体化、サマーディに達するための行為)を行い、死期を迎える頃、ヴァナラシなどの聖地にいき、静かに死を迎える。 * サドゥになるには、3つの債務(ダルマ、カーマ、アルタ)を弁済した者だけがことが出来る。つまりサドゥは、ヒンドゥ教的にはエリートである。ただし一般的にはヨーガの修行者が多い、らしい。 サドゥになるには、ヒンドゥ教徒(上位3カーストの再生族、バラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャ)の親からうまれた「男児」でなくてはならない。この子供は産まれた瞬間からヒンドゥ教徒を有す者である。女性とシュードラ以下のカーストの男性は除外される。 ヒンドゥ教徒から産まれた男児は、一定年齢を迎えると、通過儀礼を経てヒンドゥ教徒となる。さらに神への3つの債務(ダルマ、カーマ、アルタ)を弁済した者だけが、「解脱への道」を歩むことが出来る。この「解脱への道」を模索する者が、サドゥである。 * ヒンドゥ教では、ヒンドゥ教徒の現世での人生を4つに区切っている。 《学生期》 《家長期》 《林住期》 《遊行期》
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