《Republic of Yemen / al-Jumhuriya al-Yamaniya》

カラシニコフを担ぐおっちゃん
撮影場所:アムラン、ダムト

(ダムトにて)

買ったカートの葉を噛みながら歩く

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(アムランにて)

カラシニコフを持ちながらメシを食う

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カラシニコフAK-47《ブンドキーヤ》は、部族民の成人男性の必需品。ロシア製のものが人気高く、ほぼ全員が所持している、らしい。旧式のコピー製品なら一丁200ドル前後で買える。この他に短銃も所持している。部族民の子供は、1つ5ドル前後で買える手榴弾《ゴンボラ》をぶん投げる。イエメン国内には推定で、国民の3倍にあたる6千万丁の銃が出回っているとされる。

銃は、1994年内戦での軍からの流出品、密輸品がほとんど。北部山岳地域にある都市の郊外には武器市場(フリーマーケット)があり、ここで買える。弾はガソリンスタンドやよろず屋で簡単に買える。

北部最大の都市サーダ近郊で木曜日に開かれる、大規模な軍用武器市場「スーク・テルフ」では、対戦車砲(400ドル前後)、地対空ミサイル、戦車など重火器も売られている、らしい。イエメン政府軍も部族も所持する武器はほとんど同じ。ただし志気は部族の方が断然高い!

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銃は散発的におこる部族間抗争で使われるが、よく使われるのは結婚式などの祝い事。部族の男性は郊外の岩場などで、銃をぶっ放す。ガキは手榴弾を投げやがる。結婚式関連の祝い事では、木曜日の夜、部族が所有する軍用の12mm機関銃《ラッシャーア》を乱射する。

しかーし首都サナアでは、銃や手榴弾を持って歩くことは禁じられた。でも短銃は隠し持っているヒトも少なくない。旧南イエメン圏では、銃を持って歩く男性はほとんどいない。






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