《ラート・アーナーチャック・タイ/The Kingdom of Thailand》

ソンクラーン祭(水掛祭)に夢中なタイ人
撮影場所:北部チェンマイ

(2002年4月撮影)

生粋のタイ北東部の出身者なら「タイ・ラオ族」

ソンクラーン Songkran(水掛祭り)

タイ、ミャンマー、カンボジア、ラオス、中国雲南省南部で祝われる「伝統的な正月」のこと。ソンクラーンとはサンスクリット語を起源にもつタイ語で、正式にはマハ・ソンクラーンと言う。毎年、旧暦(太陰暦)4月13日〜15日がソンクラーン期間になる。

宗教的な儀式としては、ソンクラーンの前日までに掃除を終えて、ゴミを消却する。初日の13日朝には、新調した服を着て寺院に行き、僧に托鉢する。午後に仏像を水で浄めて、僧や年配者が若者の手に水をかける。また3日間のいずれかで、先祖の灰や骨がある場所で、僧による偲ぶ儀式を行う。

宗教的な儀式以外としては、ソンクラーンの3日間、町では無差別に互いに水を掛け合う。水をかけること=次の耕作で充分な雨が降るよう、願いがこめられる(そうだ)。水を掛け合う行為自体が、敬意を払うことを意味しているため、無礼講状態。ストレス発散の3日間となる。

ソンクラーンの前後約10日間は、テーサカーン・ソンクラーンといい、特にソンクラーンが始まる一週間ほど前から水掛けが始まる。

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機動隊型

ピックアップトラックの荷台にドラム缶(ポリバケツ)を積み、車上から相手を選ばず水を掛けまくる。チェンマイ市内の氷屋で「氷」を仕入れて、ドラム缶の中にブチ込み、冷水をかけまくる。

武器は水鉄砲だが、威力抜群の圧力ポンプ式水鉄砲を使う輩もいる(禁止されている)。チェンマイのソンクラーン祭の水掛けは「武闘派」ですわん。

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待機型(1)

通りに面した場所で、通行人、バイク・車など、相手を選ばず水を掛けまくる。時々、小金持ちが「氷」の差し入れをしてくれる。逃げる場所がないので、報復合戦になる。

旧市街のお堀の水を汲む

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待機型(2)

家の水道の蛇口から延長ホースが、家の前に置いたドラム缶まで直結しているため、水切れがない


タイ人

国民の75%を占める。タイ人は4つのグループに分かれている。数の上ではタイ・ラオ族が一番だが、経済・政治などはシャム族が握っている。

(1)タイ東北部に住むタイ・ラオ族
(2)Chao Phraya Delta 地帯(バンコクとその周辺)に住むシャム族
(3)タイ北部に住むタイ族
(4)タイ南部に住むパク・タイ族






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