《 Czech Republic 》
《騙し絵》 フランス語では、トロンプ・ルイユと言う。見方によっては、実際にあるかのように「錯覚」させる手法で描いた絵。 上記写真の建物の外壁は、実は、凹凸が全くなく、のっぺら〜としている。 欧州では、教会の内部でみかける《騙し絵》だが、町全体の規模で見かけることは少ない。チェスキー・クルムロフの町中で見かける騙し絵は、イエスズ会修道院を改造した Hotel Ruze 付近にある。 * チェスキー・クルムロフの堀の中で飼育されている熊 この城には《熊》がいる。城の正面入り口にかかる、跳ね橋の下(つまり堀)には、熊が飼育されている(4頭という話)。1707年には、すでに熊が飼育されていた(という文献があるそうだ)。 私が目撃した時の熊の餌は、ニンジン、パン、だったが、結構、デブだった。ここの熊は「冬眠」しない、らしい。 チェスキー・クルムロフ城:ボヘミア地方では、チェコの首都プラハにあるプラハ城に続く規模の城。ヴルタヴァ川(ドイツ語・モルダウ)の険しい崖上に建つ。遠くから見るより、川岸から見上げる方が迫力満点。 * (2002年8月撮影) 13世紀前半に建造された円筒形の城の塔(上の写真、奥の方の塔)は、市街の何処からも見ることができる。 塔はゴシック様式でつくられたが、改修が重ねられ、ルネッサンス様式も混在したものになった。塔の外側の壁一面には、淡いピンク系と淡い緑系の《騙し絵》が描かれている。部分的に貝殻紋様の彫刻計などが施されている。 13世前半に作られた城は小規模のものだったが、14世紀にはルネッサン様式の建物が、17-18世紀にはバロック様式の建物が増築された。この城には、大きなフランス式庭園とイギリス式庭園の他、庭園が合計5つある。 ※城の拝観料と、城の塔の拝観料は別料金。城の塔からの景色は素晴らしいので必見。 ※城の方は、1階と地下(ギャラリーになっている)のみ無料。城の拝観部屋の写真入りパネルあり。これだけで、それなりに城の雰囲気は味わえる。 城の塔から見下ろすチェスキー・クルムロフ旧市街は、中世そのもの。美しさが際だつ。屋根、家の外壁、石畳、教会、何もかもが穏やかに調和している。 |