《Islamic Republic of Pakistan / Islami Jamahuria Pakistans》

シャー・ルクネ・アーラム(聖者廟)
撮影場所:ムルタン、旧市街

聖者廟

パキスタンの代表的な聖者廟(ダルガー)

シャー・ルクネ・アーラムとは「世界の柱」の意味

1335年に亡くなった聖者シャ・ルクヌッディーンの廟。一般的にはルクネ・アーラムと呼ばれる。もともとはトゥグルク王朝初代国王ギャースッディーン・トゥグルクが自分の廟として造ったが、次の国王ムハマンド・トゥグルグは、信仰の証として、聖者シャ・ルクヌッディーンの廟にしてしまった、らしい。

形状は8角形で台座は直径16m、高さ33m。赤煉瓦で造られ、一部は青タイルで装飾されている。男性も女性も非ムスリムも参詣可能。時計の針と逆回りで周回しなければならない。また墓に尻を向けることは許されないので、聖者廟を出るときは、後ずさりしなければならない。

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聖者とは、スンナ派「イスラーム神秘主義者」のうち、民衆のために奇跡を起こした人などを指す。シーア派やイスラーム神秘主義(スーフィズム)では、聖者の廟を墓参して願掛けを行う。パキスタン東部〜インド西部では、ヒンドゥ教の神秘主義者(密教)に近い「イスラーム神秘主義」は受け入れられた。

ここシャー・ルクネ・アーラムでも民衆は願掛けを行っている。願掛け場所は聖者廟の裏手にある壁。

髭願掛け

願掛け1:髭が濃くなりますように

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乳願掛け

願掛け2:乳がデカくなりますように






1999年11月撮影
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