《 中華人民共和国 》

▼行き方

広東省潮州市の「潮州韓江汽車站」より、/饒平行きのバスに乗り「鉄埔鎮」下車。所用15〜20分。バスは容易に見つかる。旅行人ノート“客家土楼”に書かれているように「鉄埔加油站」というガソリンスタンド(凄く目立つ)で下車がイイ。

客家円楼:桂林塞 グイリンチャイ
撮影場所:広東省潮安県鉄埔鎮桂林村

桂林塞:清朝時代につくられた、2階建て、単元式円楼。現在は、陳さん一族、約10世帯(老人世帯ばかり)が住んでいる。

内部

各家庭ごと、立派な門があるのがこの円楼の特色!

ジャンプウ県の円楼

福建省ジャンプゥ県(サンズイ+章=ジャン、浦=プゥ、広東省との省境に近い、沿岸地域)円砦式の流れをくむ円楼。円砦式独特の《銃眼》はないが、窓は極端に少なく、土と砂糖と餅米を練り合わせてつくった「三合土」と呼ばれる非常に強固な加工土でつくられている。

福建省と広東省の省境のやや内陸部には、強盗団はあまり出没することはなかったそうだ。そのため、防衛より《居住性》を重視してつくられた楼が多い。

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単元式円楼

単元式とは、メゾネット式住居、かつ、各部屋を横につなぐ回廊(走馬廊)を持たない様式。各世帯とも、庭と玄関、各房内部に階段をもつ。いわゆるメゾネットタイプのマンション。プライバシーを重視している楼である。

《走馬廊》を持つ円楼・方楼は、外壁のみ土でつくられ、内部は杉材など木材100%でつくられる。だが単元式円楼は、外壁と同じ素材(三合土)を、各部屋の仕切にも用いているのが特色。木材で出来た壁ではないので、隣家の音漏れは少ない。

ただし、強盗団の襲撃や火災時には、対処機能(回廊)がないため、手間取る。






2001年3月撮影
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