《 中華人民共和国 》

▼行き方

広東省潮州市の「潮州韓江汽車站」より、/饒平行きのバスに乗り「鉄埔鎮」下車。所用15〜20分。バスは容易に見つかる。旅行人ノート“客家土楼”に書かれているように「鉄埔加油站」というガソリンスタンド(凄く目立つしココしかない)で下車がイイ。

客家方楼:八角楼 パージャオロウ
撮影場所:広東省湖安県鉄埔鎮八角楼村

(全景)

八角楼:1877年製。2階建て、八角形の単元式楼。正方形の四隅を切り取ったような形の八角形。風水の影響を強く受けたつくり。八卦図を立体的に再現させた楼のようである。

大門を入ると、院子という中庭があり、その奥には大庁と呼ぶ祖堂がある。外周に居住部屋がある。単元式なので、《走馬廊》と呼ばれる回廊はない。

八角形の一部は崩壊している。内部の保存も悪いため、八角楼の周りにつくられた平屋の家屋に移転しつつある。現在、陳さん一族数家族数十人が住み続けている。

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単元式とは、メゾネット式住居、かつ、各部屋を横につなぐ回廊(走馬廊)を持たない様式。各世帯とも、庭と玄関、各房内に階段をもつ。いわゆるメゾネットタイプのマンション。プライバシーを重視している楼である。

《走馬廊》を持つ円楼・方楼は、外壁のみ土でつくられ、内部は杉材など木材100%でつくられる。だが単元式の楼(円楼・方楼)は、外壁と同じ素材(三合土)を、各部屋の仕切にも用いているのが特色。木材で出来た壁ではないので、隣家の音漏れは少ない。

ただし、強盗団の襲撃や火災時には、対処機能(回廊)がないため、手間取る。






2001年3月撮影
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