《Canada》

最果ての教会
撮影場所:(極北)ツクトヤクーツク Tuktoyaktuk

倉庫:角

モラビアン教会

ニュータウンに建つ

十字架が屋根に掲げられていない

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倉庫:角

英国国教会
(アングリカン・チャーチ)

オールドタウンに建つ教会
http://www.anglican.ca/

教会内

祭壇にはアザラシの皮で作られたパッチワークが…

出入り口部分

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倉庫:角

ローマ・カトリック教会

オールドタウンに建つ教会(右)と、宣教にきた船

教会内
(ローマ・カトリック)

祭壇にはアザラシの皮で作られたパッチワークが…

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欧州およびカナダから、宣教師を伴って極北のこの地に来たのは1700年頃だが、大規模な宣教を行ったのは1860年頃〜1930年前後。

ローマ・カトリック(フランス系)と英国国教会が覇権を争った。他に、モラビアン教会(ドイツ系;アメリカへ移住した人々が信仰。聖書を唯一の規範とする)、アメリカから伝わったペンテコスタル教会(アフリカ、中米系)。ひとつの村に複数の宗派が共存している。

教会が1つしかない場合、時間差で様々な宗派が住み分けてミサなどを行うのが興味深い。

カナダのイヌイットは、信仰していたシャーマニズムから、どれかのキリスト教を受け入れて信仰した。説教は、イヌイット語/英語で行われる。

そのため教会には、イヌイットの説教師が常駐しているが、必ずしもその土地で生まれ育ったイヌイットではなく、別の地から派遣されたイヌイットが多い、という。白人の宣教師や牧師が直接説教を行うことはあまり多くない。

イヌイット社会には、妻貸し=「複婚」の慣習が残っている。これはキリスト教が謳う一夫一婦制とは異なる。決められた礼拝日に信者は教会に必ず集まり、キリスト教への信仰は非常に篤いが、いわゆるキリスト教的な「実践」はあまりしていない、とも言われる。

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※極北では、永久凍土の地の上に家屋を建てざるを得ない。家から出る生活熱で地盤が溶けないよう(地盤沈下しないよう)、家自体は高床式になっている。家を支える床下の各柱は、固定ではなく地面に柔軟に対応できるよう、調節可能になっている。

※極北の地図:http://www.worldtravelguide.net/data/nwt/nwtmap.asp
※カナダの地図:http://www.lib.utexas.edu/maps/americas/canada_pol99.jpg

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