香港特別行政区

龍躍頭@新圍 San Wai
撮影場所:香港、粉嶺 Fanling

要塞のような圍屋

新圍は1744年の建築。1994〜95年に全面改修されている。

圍屋は青煉瓦でつくられ、出入り口は一カ所。大門と反対の面に「祖堂」がある。四隅には砲楼(更楼)があり、武器庫を兼ねている。防護を優先しているためか、圍(外周)部分を利用した房(部屋)はない。

大門

内側からみたところ

「大門」は二重になっている

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民居、奥は「大門」

古い民居はこの部分だけで、残りは2〜3階建ての新しい民居。内部はあまり荒れておらず、生きた圍屋である

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砲楼を内側からみる

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圍にある銃眼




龍躍頭:香港の古物古蹟辨事處発行の「龍躍頭物徑」によれば、香港の新界にある客家の圍屋の「錦田」の一族の長男と、南宋(1127〜1279年)時代、北方騎馬民族の南下から、広東省に逃げてきた“王女”が結婚。この夫婦は“龍躍頭”に新居を構えた。

夫婦は“龍躍頭”に、「五圍六村」を築く。

「五圍」とは、老圍(最も古い)、麻笏圍(新築の家が多い)、永寧圍(圍はなく新築の家多い)、東閣圍(荒れ果てているが面影あり)、新圍(立派かつ保存状態良好)
「六村」とは、麻笏村、永寧村、祠堂村、新屋村、小杭村、覲龍村。

▼行き方
九広鉄道の「粉嶺駅」下車。
駅前広場からクリーム色のワゴンバス(ミニバス)の「54K」に乗り、「松嶺公祠」下車。“龍躍頭物徑永寧/新圍”の看板通り歩けば、「永寧圍」や「善術書室」を経て「新圍」へ着く。

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2004年1月撮影

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