香港特別行政区

龍躍頭@東閣圍 Tung Kok Wai
撮影場所:香港、粉嶺 Fanling

大門は1953年に増改築した

東閣圍は、第13代当主黄崗(1368〜1421年)の時代に建てた、一族が住む大規模建築。

東閣圍は小高い丘の上に建つが、匪賊の襲撃とともに水害に悩まされた。そのため圍は西北方向に向かって、排水し易いよう配置した。四隅に砲楼を設け(一部残る)、大砲を設置していた。

一部に圍(外壁)を利用した房(部屋)はある。現在住む人々は少ないようで、荒れ果てた印象を与える。

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砲楼を拡張(増築)、民居となる

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こちらも砲楼だったとこ(廃墟)
川に面しており、こちら側は度々水害にあったらしい

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民居と民居の間の通路

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うち捨てられた民居

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綺麗に装飾されていた民居(現在廃墟)

(玄関上の部分)

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圍にある銃眼




龍躍頭:香港の古物古蹟辨事處発行の「龍躍頭物徑」によれば、香港の新界にある客家の圍屋の「錦田」の一族の長男と、南宋(1127〜1279年)時代、北方騎馬民族の南下から、広東省に逃げてきた“王女”が結婚。この夫婦は“龍躍頭”に新居を構えた。

夫婦は“龍躍頭”に、「五圍六村」を築く。

「五圍」とは、老圍(最も古い)、麻笏圍(新築の家が多い)、永寧圍(圍はなく新築の家多い)、東閣圍(荒れ果てているが面影あり)、新圍(立派かつ保存状態良好)
「六村」とは、麻笏村、永寧村、祠堂村、新屋村、小杭村、覲龍村。

▼行き方
九広鉄道の「粉嶺駅」下車。
駅前広場からクリーム色のワゴンバス(ミニバス)の「54K」に乗り、「崇謙堂」下車。

崇謙堂」から、麻笏圍門楼〜老圍〜天后廟/松嶺公祠〜東閣圍(終点/始発)、と散歩するのもいいわ。

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2004年1月撮影

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