《イラン・イスラーム共和国》

Kakh-e Ali Ghapu (アーリー・ガープー宮殿)
撮影場所:イスファハン、エマーム広場(1998年)

サファビー朝時代、イランで初めてつくられた高層建築(7階建て)の宮殿である。

正面が2階建てで、1〜2階はアッパース1世時代のもの。背面が7階建てで、大きなテラス及び3〜7階はアッパース2世時代に増築されたもの。

テラスからは《エマーム広場》が一望できる。19〜20世紀の王朝時代(アッパース大帝など)は、このテラスから、ポロの試合を楽しんだらしい。ここからは隣のイマームのモスク(王のモスク masjed-e Emam)の全体が見渡せるし、遠くの山々も見える。展望抜群。

宮殿は、イマーム広場(王の広場)を隔てて、Masjed-e Sheikh Lotfollah と向き合うように作られている。

この宮殿と、セパーフ通りにあるチェヘル・ソトゥーン宮殿は、地下道でつながっている。




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最上階の《音楽鑑賞室》

最上階(7階)の天井や壁部分に、音響効果のための装飾の楽器型の穴があいていたり、凹凸がある。ここは漆喰で塗り固められ、著名な精密画家アッバースィー氏によって描かれた。

うっとりするほどスバラシイ。








1997年5月/1998年8月撮影
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