《Lebanese Republic / Al Jumhuriyah al Lubnaniyah》

パレスチナ難民キャンプ(シリア系組織支持者)
撮影場所:トリポリの北部

(1999年12月撮影)

こういう家が延々と続く

レバノン国内では、パレスチナ難民の地位は非常に低い。
パレスチナ難民は「レバノン国籍」を持てないため、レバノン政府は関知しない。パレスチナという国家はまだ存在しないため、結局は、国籍のない人々である。なおヨルダンやシリア国内に住むパレスチナ難民には、市民権がある。

レバノンの法律では「パレスチナ人は難民キャンプ以外では働けない」と規定され、失業率は40%を超える。

国連に「難民」として登録されたレバノン在住のパレスチナ人難民は、約365,000人だが、実際には45万人とも言われる。

多くのパレスチナ難民は、自身に市民権がない理由を「パレスチナ難民に市民権を与えたら、イスラーム教スンナ派が急増してしまう。イスラーム教シーア派はもとより、キリスト教マロン派が少数になってしまい、人口バランスが崩れるのを恐れているから」と考えている。

パレスチナ難民側も一枚岩ではない。

PLO系組織(パレスチナ解放機構)を支持する人々、シリア系パレスチナ解放運動組織(PSF、PFLP-CG、DFLP等)を支持する人々がいる。シリア系組織を支持するの人々の多くは、トリポリ北部〜シリア国境へ至る海岸線に、粗末な難民キャンプをつくり、現在に至っている。

一方、PLO系を支持する人々は、西ベイルート〜南レバノンの難民キャンプに住む。

南レバノン近郊のパレスチナ難民キャンプ(アイン・ヘルワ等)では、PLO系ファタハ、ウスバト・アル・アンサール、ウスバト・アル・ヌール、ジュンド・アッシャーム等、パレスチナ解放運動組織やイスラム原理主義組織が、「難民キャンプ内の主導権を巡って」対立を激化させる。

(1999年12月撮影)

現在、大きなパレスチナ難民キャンプは11箇所ある。キャンプの惨状は何処も似たり寄ったり。キャンプ内の道路は未舗装。電気は気まぐれに通る程度。むき出しの水道管から水が漏れている。








2001年1月撮影
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