《Republic of Tunisia / al Jumhuriya al Tunisia》
靠崖式窰洞 崖に横穴を掘ってつくった家屋と倉庫群。写真上部の岩に空いている穴が靠崖式窰洞(倉庫または民家) 急稜な岩山の中腹から山頂にかけてへばりつくように、集落がある。撮影のために村まで行ったので、民家(石木混構造住宅)は勿論、靠崖式窰洞の所在はハッキリわかるが、山の下から見上げると、民家の色と山肌が同化してほとんどわからない。 かつては靠崖式窰洞だけで民家(石木混構造住宅)がなかった上に、窰洞の入り口には石を不規則に積んだ塀があったため、まるでわからないようになっている。 * 靠崖式窰洞 靠崖式窰洞は、山の最上部〜中腹部分に多くつくられている。かつては住居としていた。 出入り口は非常に狭く、屈まないと出入りできない。主にナツメ椰子の木を用いて、天井の補強や出入り口の補強、扉をつくっている。靠崖式窰洞は、現在は食糧、油、家畜の飼料などを入れる倉庫(ゴルファ)として使っている。 ゴルファは非常に便利なものだが、山の上まで運びいれるのも大変なため、現在、山麓につくられている住居の山側に、新たに靠崖式窰洞をつくっているが、快適ゆえ、ここに住んでしまうことも少なくない、とか。
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