《Republic of Tunisia / al Jumhuriya al Tunisia》

ベルベル人の下沈式窰洞 le maison troglodytique
撮影場所:チュニジア、マトマタ

下沈式窰洞

平坦な大地に数m四方の穴を掘り下げ、その四方の壁に窰洞を掘ってつくった住居。窰洞の奥行きは5〜6m高さは3m弱、幅は2〜3m。快適な空間である。窰洞は上下互い違いに1階と2階をつくることもある。2階への入り口は、中庭からの外階段になっており、一般的には倉庫として使われる。

台所、居住部、など別々の窰洞で構成される。

マトマタの夏は暑く日差しが強い。冬の寒さは厳しい。しかも雨が少ない。この「窰洞」は、夏は涼しく冬は暖かく、しかも湿気がこもらない、ということで住民に愛された。

*

玄関

外界との出入り口は、平坦な大地に数m四方の穴を掘り下げ、その一方を崩したもの。防御のために住居部分の下沈式窰洞と窰洞式廊下をつくり、玄関をつくる。この玄関も、出入り口部分に、石を無造作に積んでカモフラージュする。

inserted by FC2 system