《United Arab Emirates ;Dubai》

ドバイ博物館(ドバイで最も古い家:風採り塔=バラジルス)
撮影場所:ドバイ首長国、バスタキア地区

(2004年4月)

1761〜1799年頃に建てられたアルファヒディ・フォート(19世紀半ばに増築、通称:アルファヒド砦)が現在、ドバイ博物館になっている(1971年〜)。暑く湿度の高い気候ゆえ「風採り塔」=バラジルスは必需品である。風は塔を伝わって、真下の居間/客間に流れる仕組み、になっている。

居間/客間

上が「風採り塔」=バラジルスになっている。部屋の中の暖かい空気は、冷たい空気よりも上にあがり、塔を伝わって屋外に出される。

風採り塔を下から見上げる

バラジルスは、正方形の高い塔で、20世紀初頭にもたらされた。

風採り塔の内部は“×型”に仕切られている。それぞれの面がV字型の空洞があけられていて、その面の表面は風が下に流れるようギザギザになっている。塔の外側に刺さる木の加減で、風を呼び込むことが出来る。猛暑の日は、風採り塔の真下の床に水を張った「水盆」を置く。この水が蒸発する際に気化熱で、室内を冷やせる。

風が不要な時は、通風孔を閉じることができる。

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