《 中華人民共和国 》

万里の長城(嘉峪関)
撮影場所:甘粛省、酒泉郊外

「万里の長城」の西の端

正面の山は「祁連山脈」、その後ろには雪を頂いた「党河南山山脈」。現存する“万里の長城”は、党河南山山脈の手前の「敦煌」の東で終わっている。

西域の「万里の長城」の壁は、黄土を固めてつくった「版築構法」の壁&生土の日乾し煉瓦製の壁で出来ている。

※「版築構法」:黄土は、粒子が細かく乾燥すると非常に固くなる特性がある。角材を横たわせて箱形のようなもの(長城の場合は、長さ1.5m前後×間隔3〜4m×厚さ10cmほど)を作り、その中に黄土を入れ少しずつ杵でつき固めていく方法。一度にできる高さは10cmだけ。この作業を何度も繰り返し、高さの3〜5m防壁を作った。

※寧夏回族自治区北部や甘粛省北西部の砂漠地帯の民家では「版築構法」でつくられた塀が多い。黄土の中に「紅柳」などの植物をはさみ込んでつくることも多いそうだ。

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