《 中華人民共和国 》

明代+蒙古様式のモスク《清真大寺》
撮影場所:内蒙古自治区、呼和浩特 huhehaote

前門(中央)
省心楼と呼ばれるミナレット(奥)

礼拝堂

礼拝は、聖地メッカ(麦加)に向かって行われる


中国のイスラーム教徒の男性は《清真寺》、女性信者は、女性信者専用の《清真女寺》へ礼拝に行く。一日の礼拝は5回あるが、全ての礼拝をモスク《清真寺/清真女寺》で行う信者は少ない(礼拝はどこでやっても可のため)。

女性信者専用の《清真女寺》は《清真寺》の敷地内にあったり、少し離れたところにあったりする。《清真女寺》がない地域では、《清真寺》の礼拝所内をカーテンなどで仕切って使っている。

呼和浩特には、近代的な建物の「清真女寺」がある。

※イスラームは、七世紀頃、西方から中国に伝わった。現在、回族、ウイグル族など10の「少数民族」の人々に信奉され、信者人口は推定約1,800万人とされる。現在、中国全土にモスクが3万余カ所あり、モスクに帰属する聖職者イマム(男性)、アホン(女性)は、推定4万余人いる。

文化大革命時(1966年8月〜1977年8月)、激しい宗教弾圧があり、紅衛兵組織(毛沢東派)によってモスク《清真寺/清真女寺》は破壊されたり閉鎖されたりした。イスラームの教義では、信者は土葬に限られるが、文革時は火葬にされたこともある。宗教指導者(アホーン)らは弾圧され、処刑された者もいる。1980年代になり、宗教活動は再開された。

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