《 中華人民共和国 》

明代様式のキリスト教会(カトリック)
撮影場所:雲南省、大理

礼拝堂

礼拝堂の内部



中国のキリスト教(新教):

明朝時代にポルトガル(イエスズ会)の宣教師によって本格的な宣教が始まったが、その教義が歴代の皇帝に疎んじられ、頓挫。庶民への浸透が成功したのは、アヘン戦争(1840〜42年)後だった。プロテスタントは19世紀初めに中国に伝わり、アヘン戦争後は大々的に宣教された。

カトリックよりプロテスタントが多く、外国人が多く住んだ(租界)広東省や上海などに信者が多い。蒋介石の妻などが信者になっている。洪秀全が主催した「太平天国」は、キリスト教から派生した新興宗教であった(拝上帝王会、1843〜1864年)。

雲南省北西部(ミャンマーとの国境のうち怒江に沿う地域。例えば福貢や貢山など)の山奥に住むヌー族などは、19世紀末〜20世紀初に伝わったキリスト教プロテスタント(シャーマン信仰も平行しているが)が浸透している。

中国共産党が政権を握った1949年以降、布教は禁止され、外国人宣教師は国外に追放された。文化大革命では中国人宣教師や信者は徹底的に弾圧された。信仰が復活したのは、文化大革命の嵐が収まった1980年代以降。信者の数は増え、その多くが若者である。

※現在、中国にカトリック《天主教》の教区が115カ所あり、主教が70人、神父が1,100余人、修道女が1,200余人、信者が400万余人、聖職者が4,000人いる。全国に開放された教会は約5,000カ所、修道院は36カ所、修道院で学ぶ学生は1,900余人いる。

プロテスタント《新教》の信者は約1,500万人、牧師とその他の聖職者が18,000人おり、教会が12,000カ所、集会所が25,000余カ所ある。







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