《Republic of Yemen / al-Jumhuriya al-Yamaniya》

イエメン伝統建築:特に古い居住区
撮影場所:首都サナア、旧市街

(2004年)

古い住居棟のオリジナルの窓は小さい
また住居も傾いている

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古い住居棟の玄関

防衛のため、玄関は小さくつくられている。屈まないと入ることが出来ないようになっている。

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サナアを囲む岩山から採掘された玄武岩・花崗岩を切り出したものを地下〜2階の礎石にし、その上に日干しレンガ(アドベ)を積み上げてつくられた。住宅の高さは20〜30m(6〜8階)の高さに、単に積み上げて作られている。

1階は家畜用スペース、2階は倉庫、3階以上が居住スペースになっている。一般的には3階が台所と居間。4階は応接間だが女性の来客があるときに使われる。私(いちお女)がお邪魔したときも、このスペースでお茶会が開かれた。その上は家族のためのスペース。

最上階はマフラージとよばれる展望部屋。家の威信をかけた豪華部屋で、装飾、備品等、どれも素晴らしい。でもこの部屋は男部屋で、カートをやるときの部屋となる。男部屋なので窓がデカくて、明るい。

イエメンの家屋はどこも、男性用と女性用が明確に区別されている。

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