《India / Bhara》

メヘンディ屋 Henna
撮影場所:ハイダラバード

いろいろな模様の見本

メンディワリー(メンディー職人)が描く


ヘンナは植物。西アフリカ〜マレーシア地方などに生息する、ミソハギ科の低木で、西アジア原産とされ、古来より中国で栽培された。花は白〜薄紅〜淡緑色。ラテン語:Lawsonia inermis、アラビヤ語:Henna、ヒンディー語:Mehndiと呼ばれる。

紀元前から、葉は「薬草」や「染料」として使われている。染料として使う場合は、葉をすりつぶして乾燥させる(黄色の染料になる)。ヘンナは、髪を黒く染め、艶やかにする効果がある。

エジプトの女王クレオパトラや、イスラームの預言者ムハマンドもヘンナを愛用していたらしい。

またインド亜大陸以西〜西アフリカの女性(地域によっては男性も)は、 目出たい儀式/婚礼(花嫁及び参列者)/宗教的祭事のとき、両手のひらや指・手の甲/下腕/足に、染色材(ヘンナ)で、伝統的な模様を描く。

手足に描く場合、染料に水をまぜてペースト状にし、一晩寝かせてから使う。生クリーム絞りみたいな「円錐形の容器」から、生クリームを搾り出す要領で手足に絵を描く。

描いた部分をできるだけ動かさないようにして、20分、出来れば1〜2時間は放置し、乾いたら、カピカピに乾ききったヘンナを取り除く。ヘンナの色素が肌に移り、刺青のように模様がつく。取り除く時間が遅いほど、黒く染まる。

プロのヘンナ描き師(メンディーワリー/メンディー職人)がおり、緻密な図柄の場合、何時間もかかるため、色止めのレモンの絞り汁をかけながら描いていく。

それでも「染め」は、徐々に消えていく(1〜2週間で消滅する)。


花嫁や親族の女性の手は、ヘンナで精密な模様が描かれている












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