《India / Bhara》
たばこ屋は、パーン屋も兼ねている オヤジが座っている引き出しの中に、パーンの材料が入っている。紙巻きたばこなどタバコは、バラ売り可能。ガムなんかも売っている。ぶら下がっているものは「乾燥パーン」
パーン アジア特有の「噛み嗜好品」のひとつ。東は中国では海南省〜西はパキスタン。中東ではほとんど見かけなかった…(?)。よく見かけるのはミャンマー、インド一帯。 地域によって、入れるもの(香辛料)が変わる。 アニスの実、カルダモン、クローブ、ビンロウの実を千切りしたもの(ジャム状にする場合もある)、ミント系のハーブの葉を乾燥させたもの(アリパティー)等を乗せる。甘いパーンが好きな人は、ココナッツパウダーを入れる。 これを丁寧にくるむ。客は口の中に放りこむ。 キンマの葉の中の、(正体不明の)スパイス類とレモンの酸と唾液が混ざって“化学反応”を起こし、真っ赤な汁が出る。パーン愛好者は、この赤い汁をぴゅーと飛ばす。路地の角は、この赤い汁だらけで、まるで「血」のようである。 「乾燥パーン」の味は…「仁丹」みたいで、旨くはない。
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