《People's Republic of China》

タイトル:お犬さま、屠殺後の姿
撮影場所:中国、(写真左)湖南省長沙

これから売り場に出る“犬”
右側には生きた“蛇”

撲殺(気絶)して血抜きし、沸騰寸前の湯で茹でて毛を毟り、内臓を取り除いた直後のお犬さま。それにしても痩せた犬だ。

犬は、じっくり煮込んで食べます。犬は《狗》と書き“ゴォ”とよみます。秋から冬にかけてよく食べられるようで、とても体が温まります。

食感は、かなりモチモチしており、やや酸味がある。そのままだと独特の匂いがするので、香草や香辛料を沢山入れて料理します。こうして食べると「ラム肉」のような感じもします。

中国南部やベトナムでは、宗教的な制約がないためか、犬や猫、蛇、猿、ネズミなどの「野味料理」は古くから、広東料理(粤菜)のひとつとして、 医食同源の思想から、不老長寿、栄養補給のために食べるものとして存在していました。犬は薬効があるとされています。

黄河流域「仰韶遺跡」(約3500年前)からは、豚と犬の骨が多く出土したことから、日常的に食されていたと推測されています。犬は、蒙古族が中国へ進出した13世紀頃からは、中国南部(貴州や雲南、広東など)〜ベトナム北部でのみ、食べられるようになった、そうです。








HOME









inserted by FC2 system