《Kingdom of Cambodia / Preahreacheanachakr Kampuchea》
トンレサップ湖 見回す限り水浸し 湖面は、乾季・雨期により、その差が激しい。乾季の湖面積は、2,500〜3,000平方km(平均推移1〜2 m/最大水位 3.6m)だが、雨期には、最大で約16,000平方km(平均推移8〜10m)にもなる。つまり4倍になる。これはカンボジア国土面積の47%に相当する。 * 写真撮影時は、乾季に入ったところ 湖岸に近い湿地は、ほとんどが浸水林(洪水林)だが、場所によっては淡水マングローブ林がある。 * トンレサップ湖 Tomle Sap インドシナ半島最大の湖で(増水期の湖面積では東アジア最大)、大小2つの湖で構成されている。約6000年前までは大きな「湾」だった(海面下)が、約5000 年前とには現在の形になったらしい。 流出河川は、トンレサップ川(延長約120km)。プノンペンのChakdmukで、メコン トンレサップ湖がある地域は、熱帯モンスーン気候。 雨期(5〜10月)が始まった6月末〜7月上旬、メコン川洪水流の一部をトンレサップ川を通じて約500億トンが「逆流」で受け入れるため、水位が大きく変化し湖面が何倍にも広がる。これは10月中旬まで続く。11月は一気に「順流」して水位が減少する。 湖周辺には広大な浸水林(洪水林)が形成されており、乾期(11〜3月)には湿地となる。浸水林(洪水林)は、多様な生物を育くむ陸水圏である。そこには産卵や餌を求める魚がたくさん集まる。 トンレサップ湖には、魚類/は虫類(水蛇やワニ、蛙など)を含む推定1,200種が繁殖している。魚類は200種程度で、コイやナマズなどが多い。 湖底には、石油・天然ガス埋蔵の可能性が明らかになっている。
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