《Republika Hrvatska / Republic of Croatia》
首都ザグレブから南へ110km、カペラ山脈に水源を持つコナラ川がつくった湖沼群。最も高い標高636mのプロシュチュアンスコ湖から、最も低い標高150mの湖まで、大小16の湖と92の滝が階段状に連なってる。 300種類近い蝶、小動物が生息している。プリトヴィチェ湖群国立公園は、1979年に世界遺産に登録されている(2000年拡大承認)。 * 石灰岩地質の地域ゆえ、河川の水には炭酸カルシウム濃度が高い。そのため、川床の突起物に石灰や苔や泥が堆積して、川を堰き止めている。こうして無数の湖沼や滝が出来た。 * コルナ川との合流地点近く、落差78mの滝 * 鍾乳洞も多い * ハイキングコースは整備されている * 炭酸カルシウムやマグネシウム濃度が高いため、水の色はコバルト・ブルー。写真撮影日は雨が続いた時期なので、雨水が流入して色が薄いが、乾期には、濃度がグッと濃くなる。 ということで、訪れるなら、紅葉の秋がイチ押し。 ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境が近いこの地域には、多くのセルビア人が住んでいたため、1991年7月あたりから始まったクロアチア紛争(旧ユーゴ紛争)では、一帯は「地雷原」となる。 ユネスコの危機遺産リストに載ったが、紛争終了後の1997年に地雷は撤去され、リストより除外された。
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