《India / Bharat Ganarajya》

水郷地帯:Back Water Cruise (Quilon〜Allepey)
撮影場所:ケラーラ州

両岸に椰子などが生い茂る水路を行く船の旅

これら水郷地帯には、椰子の他、胡椒やカカオ、ナツメグなどの木も生い茂っている。毒を持っているらしいワイルド・パイナップルも自生している。バナナやパイナップルは、天然のものと、量産するために計画的に植えてあるものがある。ゴムの木の栽培も行っている(幹に傷をつけ時間をかけて樹脂を採取)。いづれも自然に密着したものが生活の糧になっている、ようだ。

漁に出ない人々は、この地に実るスパイスの加工業や、椰子の実の加工(実を覆う繊維の加工や、実の液を使ったパーム油の加工など)に従事している。

南インドの海岸沿いにはキリスト教の教会が多い(紀元50年頃、聖トマスがKodungallur / Cranganur)に現れ、キリスト教を布教したと言われる)。この水路にも教会が建っている。川辺では、女性がせっせと洗濯をしており、子供が水遊びをしている。

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水路が広くなった部分(コーチン付近)では、Chinese Fishing Net と呼ばれる中国の古式漁法がみられる。四つ手の網を海中に沈め、半日ほど経ってから網を引き上げる。

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ゆっくりと流れる時間と牧歌的な風景は、旅の疲れを癒してくれる。


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Back Water Cruise (Quilon〜Allepey)

クイロン(トリヴァンドラムの北、バスで2時間程度)からアレッピー(コーチンの南、バスで1時間半程度)まで船で約8時間の船旅。この迷路(水路)は現在も、日常の交通網として使われている。クイロン以北には多くの水路と入江があり、海岸線とほぼ沿っている。アレッピー周辺では、大きな湖が出現しアラビア海が入り組む複雑で広大な水郷地帯。

コーチン Cochin

1498年5月、ヴァスコダガマの上陸以来、オランダやポルトガル、イギリスの東方進出の拠点とされた町。多くの洋風建築も残っており、中でも、1664年建造のユダヤ教のユダヤ教会 Jewish Synagogue(マッタンチェリー地区)は、興味深い。礼拝堂には中国製タイルが敷き詰められ、ベルギー製のシャンデリアが輝いている。







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