《India / Bharat Ganarajya》

ジョードプルの城下町
撮影場所:ラジャスターン州

ジョードプルの要塞に登る道からの景色

青く塗られた家と、白く塗られた家が、黄金の砂漠に栄える

城下町(旧市街)の家々は、青か白に塗られているため、通称“青い町”と呼ばれている。もともとは青い家=バラモン階級の家だったが、その慣習が一般化した。もっともバラモン階級以外の家は、白を選ぶことが多いそうだ。青い家の玄関には、人物画(神様)が描かれていることが多い。

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ジョードプル Jodhpurはタール砂漠の東に位置。1459年、Rao Jodha(Ramaの末裔と称す)が、ジョードプルの約120mの丘の頂に堅固なメヘランガル砦を築く。ジョードプルは、マールワール王国 Marwar の首都としての城塞都市に発展する。ジョードプルを囲む城壁は10km。西部の山賊らの侵攻に脅かされ続けたが、陥落することはなかった。

マールワール王国(藩国)は、新制インドが藩王国制度を廃止するまで、存続した。ジョードプルの藩主(ガジュ・シング2世陛下)は、市街地から北に約3kmにある、築約50年程の「新王宮」に一家で住んでおり、一部は「高級ホテル」として解放している。

神坂智子著「蒼のマハラジャ」のモデルになった街。

ジョードプルの象徴であるメヘラーンガル砦 Meherangarh Fort は、城下町の背後にそびえ立つ岩山の上(高低差、約120m)にある。砦へ向かう坂道は、何度も何度もジグザグに折れる(砦内も同様)。この砦から青く塗られた家々などで構成される城下町(旧市街)と、荒涼としたタール砂漠を見下す風景は素晴らしい。

町を囲む城壁は約10km。要所には、装飾が美しい門や塔が建てられている。旧市街の道は迷路。この迷路を牛車やラクダ車が行き交い、道ばたには牛が寝ている。



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