《 Kongeriket Norge 》

スピッツベルゲンの景色
撮影場所:Svalbard 諸島 Spitsbergen 島、Longyearbyen

Longyearbyen 最奧地には氷河が迫る

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山腹の赤茶部分に第2a坑口 Gruve 2a(廃坑)、奧は氷河

木が1本も生えていない

ロングイヤービエン Longyearbyen の町は氷河谷に沿って細長い。海から最奧の集落 Nybyen(そして氷河)までは結構な勾配があるが、歩いて回れる小ささ。 山腹には炭坑の坑口が何カ所かあり、石炭運搬用空中ケーブルの木造製炭車塔が残る。

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イスフィヨルドの奧は湿地帯
(ここにも炭坑が何カ所かある)

北緯74〜81度。極北のバレンツ海にあるスバールバル Svalbard 諸島で唯一、人が住むスピッツベルゲン Spitsbergen 島は、ノルウェーとロシアが産業活動を行っている。スバールバル諸島の中心地は、スピッツベルゲン島の(ノルウェー領)イスフィヨルドの奧にあるロングイヤービエン Longyearbyen で、北緯78度12分、東経15度40分に位置する。

ロングイヤービエンは、行政機関がある町では世界最北であり、人口は約1000人前後。メキシコ湾から流れてくるメキシコ湾流(北太平洋暖流)のお陰で、高緯度にもかかわらず、人の居住が可能である。白夜と極夜がそれぞれ約40日間ある。

※世界最北の町は、やはりスピッツベルゲン島にあるニューオレスント(ノルウェー領)で、北緯78度55分にある。かつては炭坑の町であったが、現在は廃坑になっており、科学者のみが立ち入る町になっている。

またここには世界最北の大学UNISがある。環境科学系の専門大学で学生数は約130名。他、様々の国が設置している極地研究所がある。1968年よりスバールバル諸島は、極地科学研究者に解放されている。

※スバールバル諸島には、イヌイット(エスキモー)は居住していない。1920年のパリ会議により、正式にノルウェー領になったが、ロシアの炭坑があるバレンツブルクとピラミデンは、事実上の治外法権状態になっている。

また同年に結ばれたスバールバル条約により、調印国(現在は40カ国以上、日本は原調印国)の国民の居住と平等な経済活動が認められているが、経済活動を行使しているのは、ノルウェーとロシアだけである。スバールバル諸島は非武装と決められた。主産業は共に石炭。だがコストが見合わないが、領土保全の為に細々と採掘を続けている。

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Longyearbyen の町に面するイスフィヨルド






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