《Pakistan / Islami Jamahuria Pakistan》
アルテットからフンザ地方の中心地カリーマバードをみる フンザは、フンザ渓谷の北部一帯を指す。写真左の雪を頂いた山が、ラカポシ(7,788m)。小麦の段々畑が広がる。 1974年10月まで、自治独立国《フンザ》であり、藩主が統治していた。フンザ地域の人々の使用言語は、周囲とは全く異なる《ブリシャスキー語》。また他のパキスタン地域と異なり、北方系の人々(金髪で青い瞳)が多く住む。 彼らは、ギリシアを支配していたアレキサンダー大王(紀元前356-前323)が、インドを攻略した時の末裔(アレキサンダー大王の末裔)と自称する。 フンザに住む人々が信仰する宗教は、イスラームだが、少数派でシーア派の一派であるイスマーイーリー派。他の派とは異なり、戒律は緩やか。飲酒に関しては、比較的寛容。かつては《フンザ・パーニー》と呼ばれる自家製の酒(主にワイン)が特産品として飲むことが出来た。パキスタン政府は、禁酒令をここフンザにも浸透させたので、現在は「‥‥‥」。 南面に開けたカリーマバードは、標高約2,500m。不老長寿の里としても有名。4月中旬は、フンザのいたるところに生えている杏(ホーバニー)の花が、一斉に咲き乱れる。杏の花は桜そっくり。この杏の杏の花が散りかける頃、濃いピンクの桃の花が咲く。 春のフンザの美しさは、たとえようがない。
カリーマバード 背後の雪山は、ウルタル(7,323m)につながる山。この写真は、私が泊まったゲストハウスの部屋から撮影したもの。ゲストハウスの背後に、バルティット・フォート(藩主の宮殿)がある。
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