《People's Republic of China / 中華人民共和国》

黄龍:蓮台飛瀑(標高3267m)
撮影場所:四川省、阿巴蔵族羌族自治州

*

*

黄龍風景名勝区(中国語読み:黄龍=ホワンロン)

四川省アバ・チベット族チャン族自治州岷山山脈の南側、眠山山脈の玉翠山麓の南北の峡谷にあるエメラルド・グリーンの湖沼群。九寨溝とは険しい山1つ分程度しか離れていない(道路は岩山を迂回しているので時間がかかる)。

黄龍は古生代と中生代三畳紀の炭酸塩を主にした地層で形成されている。断層部分には炭酸水素カルシウム水が流れている。炭酸水素カルシウム水は、流れが木の根や葉によって遮られ、水中の炭酸カルシウムが沈殿、石灰岩の層(カルスト堆積地形)が形成された。石灰岩とはいえ、トルコのパムッカレとは違い、黄龍では乳白色というよりは黄色。

標高3,145m〜3,578m、長さ3.6kmの谷には、石灰岩層が傾斜にそって3,400以上のトラバーチン(平行な縞状の細孔を持つ無機質石灰岩)の池がクネクネと、棚田のように連なる。滝の他、池の群は8カ所ある。池が龍のウロコのように見えることから、黄龍と呼ばれる。

迎賓彩池・標高3199m→(飛瀑流輝・標高3233m)→(蓮台飛瀑・標高3267m)→(洗身洞・標高3281m)→盆景池・標高3307m→明鏡倒映池→姿夢映彩池・標高3391m→争艶彩池・標高3400m→(接仙橋)→玉翠彩池→映月彩池→(黄龍寺/雪山寺・標高3430m)→石塔鎮海彩池→五彩池→(展望台・標高3650m)

黄龍には、明代に建てられたチベット仏教寺院「黄龍中寺」と、最奧に道教寺院「黄龍古寺」がある。

黄龍は、徒歩または篭屋の篭に乗らなくてはならないが、近々、ロープウェイをつくる予定があるらしい。ここも九寨溝同様、激しい混み方で「秘境」らしさは感じられない。しかも中国人は、本当に記念写真(人物写真)が好きで、他人の迷惑など全然気にせず、ポーズをつくって撮りまくる。








inserted by FC2 system