《Pyidaungzu Myanma Naingngandaw / Union of Myanmar》

タウン・カラッ
撮影場所:バガンの南東約50km、ポッパ山近く

標高1518mの寄生火山
(Taung Kalat)

25万年前のポッパ山の大噴火で、盛り上がっていった山頂部分が吹き飛ばされて、この地に落ちたもの。この岩山が通称「ポッパ山」と呼ばれているが、本当の名前は「タウン・カラッ」。

裏側に登山道がある

25万年前にできたTaung Kalat(ポッパ山)は、ビルマ最初の統一王国であるパガン王朝時代(11〜13世紀)より、ビルマ土着信仰である「ナッ信仰」の聖地になる。

ポッパとはサンスクリット語で「花の溢れた」という意味らしい。

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登山道は階段になっていて全てに屋根がついている。麓から山頂まで約20分ほど。参道には土産屋が並び、登山道の途中途中に祠がある。登山道が作られたのは第二次世界大戦後のこと。

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山頂からみた「ポッパ山」

山頂部分が大噴火で吹き飛ばされている

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37のナッ神の一部

37のナッ神;主に非業の死を遂げた庶民37人の精神霊。例えばマハーギリ・ナッは、王の謀略により殺されて地縛霊になった兄弟の霊を鎮めるために、ナッ神として奉っていることに由来する。

もともとナッ神は、自然界にいるであろう精霊、古来より伝わる神々を指すのだが、篤い信仰を集めているのが、37のナッ神である。

ナッ神は「現世での利益を施す」ため、家庭でおきるトラブルなどに対応する。トラブル=ナッ神の怒りと考えるので、怒りを静めるためにお供えをして慰めるそうだ。

ビルマ人が考える仏陀は、「来世への功徳」を担う者、だそうだ。

ボー・ミン・ガウン像

ぱっと見は、テキ屋の親分か、仁義なき戦い系ヤクザか、トラック野郎かと思うのだが(笑)、実はビルマを代表する実在した聖人。第二次世界大戦中、まだ誰も登ったことのなかったタウン・カラッ(ポッパ山)で瞑想修業をして、霊力を得たスーパー僧になったそうだ。奇跡とは、難病治癒、空を飛ぶ、地を潜れるなど。

ボー・ミン・ガウンはタバコ好きなので、お供えのタバコを持たせると、成功が約束される・・・とか。

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