両側の建物はユーゲント様式の温泉施設 正面が源泉池 * 荘厳な源泉池(円形池が2つ並ぶ) 物凄く鉄っぽい強烈な味で濃い * 源泉を集めた池にある噴水は、炭酸ガスを抜く為のもの(らしい)。調整した温泉水は、温泉施設の各浴場に送られる。入浴療法、飲用療法の他、温泉を滝のように勢いよく流して、患者はその飛沫(温泉微粒子)を吸い込む療法もある。 * 析出物で茶褐色に変色している 湯温が高めなため、泡泡のガス成分は抜けている * Bad Nauhaim は、ドイツ中部ヘッセン州(フランクフルトの北約35km)にある。この地ではもともと「塩泉」が湧くため製塩をおこなっていたが、19世紀半ばの温泉ブームで、温泉保養地として開発された…らしい。20世紀初めには、政府主導で再開発に着手。新たに温泉治療施設、クアハウス、湯治客も対象にした宿泊施設などを建てた。 泉質は「重炭酸土類泉」で、世界有数のいわゆる炭酸泉である。一説によれば「湯温30度以上の炭酸泉は、バート・ナウハイム、バート・クロツィンゲン(ドイツ南西部、フランスとスイスとの国境近く)、ラムネ温泉(大分県竹田市直入町)だけ」と言われている。 ※1911年、バート・ナウハイムにて、ドイツの温泉定義「ナウハイム決議」が採択された。因みにドイツでは「温泉は16種類の物質が含まれていて、かつ、湧水温が20度以上の鉱泉」とされている。 ※2004年のF1第9戦(アメリカGP)で激しいクラッシュ事故を起こしたラルフ・シューマッハは脊椎2カ所を骨折。バート・ナウハイムで治療/療養していた。 ※“FIFA World Cup Germany 2006”の参加国サウジアラビアのキャンプ地になった。宿泊はDOLCE AM KURPARK。全159部屋のうち、59部屋が使われた。ホテル側はイスラームの戒律に従い、ホテル内のバーからアルコール飲料を撤収、館内に貼られていた“肌を露出した女性のポスター”も撤収。さらに“アダルトもの”のテレビ放映も中止した。 * 源泉池から小川沿いに、usa-wellenbad方向にあるくと、公園内に茅葺きの壁が何カ所かつくられている。壁の上部から温泉が流されている。壁の近くや中に入ってあるくと、温泉の飛沫を浴びる。これも温泉治療の一環みたい。
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2006年7月のレート:1 EUR =約147円
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