中華人民共和國
Zhonghua Renmin Gongheguo / People's Republic of China

ドンバ温泉

チベット自治区ドンバ(ラツェ郊外)の畑の中に湧く

足湯するチベタン

クンガ君

チベットは造山活動が盛んな為か温泉が多く、水がある所に住んでいるチベット族は入浴をする。温泉=チベット語で《チュツェン》という。

写真は、私達がラサからネパールに抜ける際に雇ったチベット人運転手(激高型わがまま)クンガ君。露天風呂で《足浴》を楽しんでご機嫌。

■露天風呂

日帰り温泉施設には露天風呂がある。10m×6mのプールのような浴槽で、コンクリート製。専用の脱衣所はなく、“プールサイド”のような外周で脱衣する。荷物棚はない。浴槽の周りは、四方を塀で囲んでいて、外周のみ屋根がある。

露天の大浴場

男女混浴の露天風呂

温泉の管理人は、混浴を避けるために男女比率に応じて調整、時間差入浴を行っている(ただし外国人グループは一緒でも可)。男性も女性もパンツのみ着用して入浴していた。漢民族(男)は全裸で入るらしい。

お湯は、やや熱めだが許容範囲内(推定40度前後)。やや粘り気のある湯で、実に気持ちがいい温泉。チベット人のあんちゃん(カム族)は、温泉に足をつけたとき、「あぢぃぃぃぃ〜」と甲高く叫んでいた。これって日本語と思われるのだが?

さて 浴槽内は、チベット人でワイワイがやがや、と賑やか。私たち日本人のことが珍しいと見えて、いろいろと話しかけて来るのだが、チベット語ゆえ(残念ながら)てんで分からない。漢民族はこの時はいなかった。

石鹸類の使用がOK(泡立つ)らしく、脱いだ服・自分の身体を浴槽の中に入れて、なんと洗い始めたりしている。上がり湯はないよ。

料金が倍の値段の【内湯】は男女別。やや大きめの浴槽が2つ、小さい浴槽が4つあり、それぞれ仕切壁がある。棺おけタイプで室内浴場。


◆料金
混浴露天風呂:5元
男女別内風呂:10元
宿泊施設はあるが、閉鎖中(1997年11月)

◆営業時間
不明。昼過ぎから営業とか言っていた。なお17:00頃は営業していた。


場所・行き方
チベット自治区ラツェ(拉孜)の東、約12キロにある温泉。ラツェから中尼公路をシガツェの方向に向かって行くと、約12kmの地点《ドンバ》で、公路から北へ入る脇道を右折、約500m地点にある。三角屋根の近代的な建物が目印。広々とした高原《麦畑》の中にある。温泉場の推定標高は、約4,000m。

ラツェから徒歩3時間。ヒッチがベスト。ラサ〜ダム(至カトマンズ)へのツアーを組んだ場合、運転手を説得して行く。

日帰り温泉施設など
三角屋根の近代的な建物が日帰り温泉施設
泉質など
硫黄泉、と思われる(詳細不明)。やや緑っぽいが透明。匂いもほとんどない。
ロケーション:★★★
場所は遠景にヒマラヤ山脈、チベット高原の麦畑の真ん中。すがすがしい。
お湯のかんじ:★★☆
普通の温泉。無味無臭だがやや緑かかっている。
全体のかんじ:★★☆
設備は並。風呂桶から山は見えない。でもお客様のチベット人が面白い


チベット人はグループ(親戚)で温泉にきているようで、いづれのグループも《チャン》という自家製の地酒を持参している。風呂あがり、日当たりの良いところで酒宴が始まる。私達は彼らに呼ばれて酒宴に加わる。風呂あがりの《チャン》は実にウマイ。しかし、標高約4,000mの高地ゆえ、酔いも早い。

湯上がり後、飲んだくれる客

温泉の外で、酒宴

チベット人は、見た目には“褐色の肌”だが、これは日焼け。風呂場で見た彼らは、日の当たる箇所(顔、手の甲)は褐色だったが、それ以外は白い。極力日焼けを避ける漢族や日本人の肌の色と同じ。





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1997年11月中旬@入浴
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チベットの旗


1997年11月中旬のレート: 1 CNY(中国人民元) = 14.97 JPY


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