チェコ共和国
チェスカー・レプブリカ / Czech Republic

Marianske Lazne

チェコの3大温泉の1つで、チェコNo.2の温泉保養地
(チェコの3大温泉=マリアーンスケー、フランチシュコヴィ、カルロヴィバリ)

■Lazenska Colonnade ラーゼニュスカー・コロナーダ

1889年、ネオ・バロック様式で作られた。

このコロナーダには、クロス源泉、カロリナ源泉、ルドルフ源泉があり、飲用できる。緑豊かな斜面に開けた温泉郷。一番上の高台にある、Lazenska Colonnade ラーゼニュスカー・コロナーダ から眺める景色が素晴らしい。

Lazenska Colonnade 外観

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■Krizovy クロス 源泉

クロス源泉は、Lazenska Colonnade 内にあり、Marianske Lazne の中で、最も古い源泉。飲用できる。クロス源泉があるブース Krizovy pramen には、長期療養客が温泉を飲用するためのコップを預けている。


湯治客からのお預かりカップの数々

飲用温泉

数ある飲用の源泉の飲用場

無料。ペットボトルに詰めて持ち帰る客も多い。

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源泉のひとつ
矢印の部分から、しょぼく湧き出ている

■飲用コップ
一見、普通のカップだが、取っ手の部分がストロー状になっていて、ここに口をつけて吸い上げて飲む。土産物屋/飲用場にある売店には、Karlovy Vary 同様、この名物の温泉コップが売られていて、大きさによって異なるが1つ150 CZK 程度。

吸口のついた、飲泉用の独特のカップ
チューチューしますのよ♪

場所・行き方
首都プラハから西へ約120km、ポップ畑を抜け山を超えていくと、由緒ある温泉地 Marianske Lazne がある。谷間の温泉郷で荘厳で華麗な湯治場(宿泊施設)が立ち並ぶ。

鉄道で行く方法がわかりやすく、バスより本数が多い。Plzen 経由 Cheb 行きの列車に乗り、zel st. Marianske Lazne (本駅)という鉄道駅で下車、約2時間半から3時間半。駅舎前からトロリーバス5番で温泉場に行く。駅から温泉場まで約3km弱だが、ゆったりした上り坂なので、重たい荷物があると堪える。鉄道の駅舎前から、トロリーバス(5番)で温泉場に行く。

日帰り温泉施設など

Marianske Lazne には、《ラーズニェ》と呼ばれる入浴施設が何カ所かにある。観光客が気楽に入浴できるのは、高級ホテルの中に設置されている入浴施設。最も有名なのが、Nove Lazne Spa Hotel 内。色々なコースがあるが、長期療養客の予約が入っていない時間に利用することになるので、事前に入浴可能時間を確認の上、予約が必要。いずれにしろ、一日の利用代は、50 Euro を越え、高額なものになる。Hotel Palace なども有名。

泉質など

芒硝性単純泉。腎疾患、新陳代謝病、消化器、呼吸器疾患等に効果あり。飲用可能の源泉が40余(源泉は140)ある。いづれも味も匂いも温度も色も異なり処方箋上の効能も違う。源泉をコップに入れ10分程度経過すると変色し、味も変化する源泉が多い。炭酸泉もある。どれもこれもマズイ。

ロケーション:★★☆
山の渓谷で清々しく高台にあるコロナーダからの景色が素晴らしい。非常に優雅な気分で最高。一見さん的な観光客は少ない。日本人も少ない。
お湯のかんじ:★☆
種類が多くて、そーいう意味では楽しめる。味は最悪にマズイ
全体のかんじ:★☆
設備は万全。公共温泉浴場施設がなく、高級ホテル内の温泉を利用しないと、入浴は出来ない。しかも利用代がバカ高い


◆歴史
16世紀頃、温泉が発見される。温泉リゾートとして発展をとげたのは、チェコNo.1の温泉地 Karlovy Vary より若干遅れた、19世紀中〜後半。医師 Joseph Johann Nehr が医療用に用いたのがきっかけになった。この温泉にも“有名人”が通い詰めた。

1939年、ボヘミア・モラヴィア地方はドイツの保護領になり、1945年、第二次世界大戦後に《チェコ・スロバキア共和国》独立回復という経緯がある。第二次世界大戦終了まではドイツ人が多く住み、ドイツ・ナショナリズムの中心地。ドイツ国境からも近いため、今でもドイツ人の往来も多い。

温泉街



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2002年8月@飲用
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2002年8月のレート: 1 CZK(Czech Koruna)= 3.73 JPY


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