エジプト・アラブ共和国
Jumhuriya Misr al-‘Arabiya / Arab Republic of Egypt

Helwan il-Aabaar

カイロ近郊に湧く治療専門の温泉

温泉病院

カイロの南30kmに、源泉が12ある(←細かな泉質は異なる)硫黄泉がある。この温泉を使った温泉病院に潜入した。治療目的なので華やいだ雰囲気は皆無である。順番を待つエジ公(スーダン人もいた)は全員、患者だからねぇ。何故か、写真撮影は厳禁であった。

患者さん・・・入荷

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温泉病院の入口を入ると、中央に受付がある。
「治療目的も兼ねて温泉に入りたい」と告げて、温泉医の診断を受ける。医師の診察を受ける際に、診察代15エジポンを払う。

温泉医は「アレルギーあるか?心臓疾患は?妊娠しちょるか?身長&体重は・・・?」と問診しながら、血圧を測る。

温泉医

受付はほぼ英語ダメ(でも英語使いを呼んできてくれる)。温泉医は英語堪能でした。ま、基本的にこの病院は英語だめだめモード。

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温泉病院の廊下

中央受付の左右に、温泉治療をすべく個室浴場が並ぶ

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医師の処方箋をもらうと、またまた中央受付で、温泉代10エジポン+マッサージ代10エジポンを支払う。すると担当するエジ女が登場し、個室風呂に案内される。私は「腰が痛い」と言っていたのでマッサージ代が加算されている。

エジプト式?なるリンパ腺を刺激するよーなマッサージをされて、次に遠赤外線?もどきな電球で、腰に10分あてられた(暖かい)。効果あるんか?

電気治療

赤いフィルムにハロゲン電球をあてただけ

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次に、その隣室にある個室風呂で10分間、入浴する。10分間というのは医師が決めた時間。源泉から直で給油されるため、係のエジ女が入浴できるよう加水する。ちなみに温泉を味見したら、エジ女に叱責されちゃったよ。すんげ〜マズイ。

強烈な味と匂い。若干灰色っぽいが透明だが、灰色のカスが混じる。硫黄臭が凄くやや塩っぽい。お湯は粘り気があり、肌に気泡がつく。

きっかり10分後に、エジ女が現れて湯船から上がるよう言われ、サッサと温泉を抜かれ、至福の時間は終わった。もっとリラックスしてゆったり入りたいもんだ。

しかーし、10分間には意味があった。

温泉が強烈に強いのである。10分間しか入っていないのに、脱力感を感じるほどの湯疲れ。これ以上入浴していたら・・・・ぶるる

VIP用の浴室

私はここでご入浴

庶民用の浴室

温泉病院の敷地に「ヘルワーン鉱泉浴場」という、夏のみ営業の屋外温泉プールがある。水着着用。

プールは25m×4コースくらいの広さ(1つのみ)。
遊泳時間は男女別に別れていて、係員の指示のもとに入れ替わる。アラブ音楽が大音響で流れ、肝心の温泉は、まるで温泉を感じさせないただのやや濁った「水」だった。ゴミも浮いているので、目をやられないためにゴーグルは必要ですよ。




■営業時間
Helwan il-Aabaar ヘルワーン温泉病院
無休、基本的に24時間営業らしい(確認の必要有り)


場所・行き方
カイロ市内から南へ約30km。

カイロから地下鉄で約40分、終点のヘルワーン駅下車。南へ約700m歩いたところ。

日帰り温泉施設など
温泉病院の敷地に「ヘルワーン鉱泉浴場」という屋外温泉プールがある。
泉質など
硫黄泉。源泉の温度は推定50度弱。飲泉可のアルカリ塩源泉もある。
ロケーション:★☆
ごみごみしていない新興住宅地にある。観光客向けの華やかさは皆無。
お湯のかんじ:★★☆
強烈な硫黄臭。若干灰色っぽいが透明で塩っぽい。お湯は粘り気があり、肌に気泡がつく。
全体のかんじ:★★

設備は万全。値段がエジプトにしては高いのが難点。お気楽に入浴出来る温泉を楽しめる公共浴場みたいのがあれば、更によし。




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2007年5月中@入浴
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2007年5月のレート:1 EGP(Egyptian Pound)= 20.79 JPY


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