世界最大級の露天風呂 ブルーラグーンは自噴している天然温泉ではない。隣接する「スヴァルトセンギ地熱発電所」の地表下、約2kmから汲み出した《約240度の熱水》を使い、同地熱発電所にて、駐屯米軍施設向けに《発電/水を加熱=給湯用》を行う。そう、アイスランドはアメリカ軍に守っていただいているのであるな。 その使用済みの熱水は、《約240度→70度》になり、これを一時的に人工池に溜める。この人工池のごく一部分が露天風呂として開放されている。 青白く濁った《熱水》は、けい素など鉱物や塩分などの成分を、多く含んでおりいわゆるやや硫黄臭い食塩泉である。また露天風呂の底には効能あらたかな「白泥」が堆積している。これを身体や顔に塗ることによって、皮膚病に効果がある。 1999年5月、改装オープン。2,700平方mのプールが追加されて、合計5,000平方mのだだっ広い露天風呂になった。入浴に際しては水着着用のため、一見、海水浴場風。露天風呂の深さは最大1.4 m、平均10-50cm。最大700名の入浴が可能。 露天風呂の底は、砂と泥になっている。砂は浅瀬、泥は水深の深いところにある。「泥」は塩分を含んだ酸性で、これを顔や身体に塗ると、ツルツルになるため、露天風呂にモグって泥を取り、塗ったくるオネエサマが多くみられる。泥は乾燥すると白くなる。アトピーや皮膚疾患に効果があるそうだ。 併設する温泉センターでは、moisturizing cream (ph5.5) 等、温泉水を使った、ばか高いケア商品を販売している。 * 温泉センター 新築されたメイン施設。更衣室&シャワー完備。レストラン(バカ高い)や土産店も併設している。 ブルーラグーンには、皮膚疾患専門医が在住する温泉治療センター(アイスランド厚生省公認)が併設されている。アイルランド国民は、健康保険が適用される治療を受けられる。一般的な治療期間は、3〜4週間程度。 * スヴァルツェンギ地熱発電所(露天風呂の背後)
スヴァルツェンギ地熱発電所:一見、コンビナート風。地熱が吹き出すゴーゴーという轟音がなかなか怖い。ここから、在アイルランド米軍基地にエネルギー供給をしている。地熱発電所の人工池にブルーラグーン(露天風呂)があるが、それはごく1部分でしかない。 ◆料金、営業時間
--------------------------- 2000年9月初旬@入浴 --------------------------- 2000年9月のレート:1ISK(Iceland Krona)= 1.32 JPY
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