インド共和国
Bhãrat / Republic of India

Sapta Dhara Brahma Kund

ビハール州ラージギール
ジャイナ教と仏教とヒンドゥ教の聖地にに湧く温泉

温泉の全体写真

ヒンドゥ教寺院内の沐浴池 kund は温泉!
(ヒンディ語で温泉=ガラム・パーニー)

ラージギールの中心地から、ガヤの方向に約2km弱(右側)。畑の中にあるヒンドゥ寺院内に《温泉沐浴池》がある。このヒンドゥ教寺院の周りは、ドライブインのような感じ。土産物屋・食堂・売店などが沢山ある(朝から夕方まで営業)。自称「温泉ガイド」のインド人多数。ま、印度人やからね。

温泉のあるヒンドゥ寺院の道の反対側にも、 Suraj Kund という別の《温泉沐浴池》もある。ここは村人用?の長閑な温泉で、幼児用のプール風浴槽が3つあり。他に洗濯用の浴槽もある。

さて、ヒンドゥ寺院内の《温泉沐浴池》は、混浴。女性=胸まで隠れる布を巻き(またはTシャツ+短パン)、男性=ルンギー腰巻き(または透けないパンツ)、の着用を義務づけている。石鹸は厳禁。

《温泉沐浴池》は4m×4mの正方形。やや浅い。沐浴池の底は“砂利”なので、大人数が入ると「濁り」って汚く見えるが、人が去ると透明感を取り戻す。湯量は豊富で、浴槽の湯の循環は早い方。温度は、39-40度前後。暖まります。

祭りの日や休日以外でも、芋の子を洗うように込む事が多い。しかし全く人がいない状態の時もあります。15-16:00頃が比較的空いていた。快適に入浴できるかは《運次第》。星の出ている夜がなかなかお勧め、だけど帰路は要注意。

客はインド人(=少しの聖地巡礼客+地元民)だらけで、西欧人など皆無。自称《サドゥ=僧》がいて、彼に温泉の湯をかけられると、バクシーシー(お布施)を乞われる。

《温泉沐浴池》には管理人のオッチャンがいて、大騒ぎするガキ(子供)や、ご婦人にちょっかいを出す助平インド人男を戒めています。女性客が多いときは、女性客を優先させて沐浴させたりします。

◆料金
露天風呂(沐浴池)のみ、無料。お布施箱あり。

◆営業時間
基本的には4:00-22:00前後、無休。夜間は客(参詣者)次第で時間が随時変わる。

温泉寺

これが温泉《沐浴池》があるヒンドゥ寺院

建物は複合体。温泉《沐浴池》のある建物は、向かって左


場所・行き方
ガヤ駅から東にバスで約2時間、パトナ駅から南東にバスで約3時間にある、ラーギギールにある。ジャイナ教と仏教の重要な聖地だが、温泉はヒンドゥ教寺院の敷地内にある。

ガヤ駅からラージギール行きの直行バス(1日数本)、終点のラージギルのバスターミナルの約1km手前「ガラム・パーニー/Kund」下車。ブッタガヤからも早朝に直行便あり。パトナ駅からラージギール行きの直行バス(午前中多数/午後激減)、終点のラージギルのバスターミナルの約1km手前「ガラム・パーニー/Kund」下車。約19km南にあるナーランダからは、バスで30分。

泉質など
硫黄泉と思われる
ロケーション:★★☆
荒涼とした景色と山々に囲まれた盆地にある。温泉はヒンドゥ教寺院内。物珍しい。
お湯のかんじ:★☆
若干硫黄臭く、湯は固め。少し緑かかった透明の湯。
全体のかんじ:★★☆
設備は露天風呂(沐浴池)のみ。湯量は豊富。更衣室完備、上がり湯ならぬ上がり水あり

ラージギール Rajgir

5つの岩山に囲まれた盆地。夏の激烈な暑さ・冬は極寒の地。

紀元前5〜6世紀は、マガタ王国の首都。ヒンドゥ教の前身とされる《バラモン教》に反抗して生まれた「新興宗教」である、《仏教・ジャイナ教》の聖地。ヒンドゥ教の聖地でもある。新興宗教はガンジス河中域に興った。だが、今はただの過疎地。



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1996年12月@入浴
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1997年1月のレート:1INR(Indian Rupee)= 3.23 JPY


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