スロバキア共和国
Slovenská Republika / Slovak Republic

Bardejovske Kupele

スロヴェニアので最も美しい温泉郷と呼ばれる温泉保養地
ポーランドとの国境近く、緑豊かな山の斜面に開けた温泉郷


Bardejovske Kupele のコロナーダにある飲用温泉場

コロナーダには8種類の源泉を引き込んでいるので、蛇口は8つある。大きな蛇口は源泉からひかれた飲用温泉。小さい蛇口は、コップを濯ぐための真水。どれもこれもマズイ。いづれも鉄分?と思われる赤さびが付いている。

ポーランドとの国境近くの都市プレショフの北約30kmほどにある、中世の面影を今に伝える小都市バルデヨフ(世界遺産)の近郊。ここに由緒ある温泉地 Bardejovske Kupele がある。山麓にある温泉郷で、スロヴァキアで最も有名な保養所。宿泊施設は、荘厳で華麗な HOTEL ASTORIA 等、数カ所のみ。OZON と呼ばれるマンション形式の保養施設と別荘が中心。緑が多く、温泉郷全体が公園として整備されている。

源泉は、温泉郷の入り口に2種類(24時間/無休)、コロナーダに8種類ある。温泉郷の入り口の源泉は、近郊の住人が、大量のペットボトル持参で汲みに来る。飲用温泉は無料。源泉をペットボトルに詰めて持ち帰る客も多い。

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Bardejovske Kupele のコロナーダ

建物は、旧共産党時代につくられた、実に味もそっけもないもの。サービスにおいても、かつての体制時代の名残があり、開門時間は、6:00-8:00/10:30-13:00/16:30-18:30、と決められている。時間厳守。8種類の源泉の詳細な分析表がおかれている。


効能表

■飲用コップ

一見、普通のカップだが、取っ手の部分がストロー状になっていて、ここに口をつけて吸い上げて飲む。土産物屋/飲用場にある売店には、隣国チェコ 同様、この名物の温泉コップが売られていて、大きさによって異なるが1つ100 SK 程度。ただしチェコで売られているもの程、洗練されているコップはない。

吸口のついた、飲泉用の独特のカップ
(写真は、チェコのマリアーンスケー・ラーズェ)

Bardejovske Kupele には、入浴施設は Kupelny DOM と呼ばれる「温泉病院」内にあり、観光客は気楽に入浴できません。あくまでも「正統派の湯治場」になっています。

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Bardejovske Kupele の温泉郷入り口にある、源泉

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Bardejovske Kupele の温泉郷入り口にある源泉

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HOTEL ASTORIA
(Bardejovske Kupele 唯一の豪華ホテル)

外見も立派なら、内部も荘厳。この温泉郷のサロン的な存在。見るからに高そうなので、宿泊代は不明。お上品なおじいちゃん・おばあちゃんで一杯だった。Bardejovske Kupele には、3つ程、宿泊可能のホテルがある。私が泊まった HOTEL は、400 SK/ツイン一部屋と、比較的安いが、温泉を楽しめる施設はない。

この温泉郷の最上部には、プールがあるが、温泉水ではない。温泉街に向かって左手の山の斜面は、冬季にはスキー場(しょぼい)になっている、みたい。

別荘街

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OZON と呼ばれるマンション形式の保養施設

HOTEL ASTORIA という、この温泉郷唯一の豪華ホテルと、OZON と呼ばれるマンション形式の保養施設からは、この DOM (温泉病院)へ、渡り廊下でつながっている。


■DOM
湯治客を対象にした「温泉病院」。建物の内部は、病院そのもの。湯治客は、おのおのカルテを持ち、決められたプログラムに沿って治療を受けている。裏手には遊泳ではなく歩行専門の大きなプールがある。

HOTEL ASTORIA という、この温泉郷唯一の豪華ホテルと、OZON と呼ばれるマンション形式の保養施設からは、この DOM へ、渡り廊下でつながっている。

DOM の外観



場所・行き方
首都ブラスティラヴァから、北東へ夜行の特急列車で一晩、ポーランドとの国境近くの都市プレショフに着く。ここから、バスか列車で北へ30kmほど北上し、バルデヨフに行く。バルデヨフからは、市バスの12番で Bardejovske Kupele へ(終点)
日帰り温泉施設など
医師の処方箋を持たない者は入浴は原則不可なので、コロナーダや源泉から汲んだ温泉を飲むことになる。ただし温泉場内にあるホテルに泊まると、シャワーからは温泉が出るyo♪
泉質など
飲用可能の源泉が10余り、いづれも味も匂いも温度も色も異なり、処方箋上の効能も違う。源泉をコップに入れ、10分程度経過すると、変色し、味も変化する源泉が多い。炭酸泉もある。どれもこれもマズイ
ロケーション:★★★
山麓にあり、広がりのある景色。緑の匂いがすがすがしい
お湯のかんじ:★★
種類が多くて、そーいう意味では楽しめる。味は最悪にマズイが、マズすぎる故に効果ありそうな気にさせる。湯は固め。
全体のかんじ:★★
共産党政権時代の施設、共産党政権時代を彷彿させるサービスが多く、当時を回顧できる。宿泊すればホテルでは何がしらの温泉が出るので温泉は楽しめる。



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2002年8月@飲用
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2002年5月のレート:1 SKK(Slovak Koruna)= 2.64 JPY


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