中華民國;臺
Chung-hua Min-kuo / Republic of China

蘇澳

東海岸:宜蘭縣蘇澳鎮

屋外露天風呂

炭酸冷泉がぷくぷく湧いてくる

無色透明な炭酸泉で味はやや鉄っぽい。サイダーと同じ炭酸感を持つ泉の湯温は、通年21〜22度で一定している。川底から湧き出ている。

ペットボトルに、炭酸泉を入れて砂糖を加えたら市販の「ラムネ」になる。蓋をしてシェイクすれば勢いよく吹き出す。

内湯、個室

川をそのまま使った露天風呂がひとつ。川に入ると身体に無数の気泡が付着する。湯温が21〜22度なので冷たいのだが、我慢して入っていると、暖まってくるから不思議。でも冬は寒いが・・・

「自然湧泉・全池湧泉量毎時約100立方米」だそーだ。

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内湯

内湯(個人池=個人風呂)はコンクリート+木造の建築。1〜2人用個室や3〜4人用がある。温泉が湧く浴槽は、底に玉石が撒かれており、底から温泉がポコポコ湧く。温泉を暖めて入浴する木桶は、日本式の懐かしい木製湯船。内湯には水道はあるがシャワーはない。更衣は浴室内で。

冷泉と温泉(冷泉を加熱したもの)を交互に入れる、有り難い個人風呂。

温泉が湧くとき一緒に炭酸ガスが出るので、浴槽横の壁に換気の為の桟が付いている。時間制限があり、私の時は1時間だった。

実はここも温泉が湧く小川である!

肌に気泡が付く

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蘇澳公共冷泉浴室

男女別の浴室は地下にある(川へ降りていく)。ここも源泉掛け流しというか、川を利用したもの。川底には玉石が敷かれており、玉石の間から源泉が湧き出す。

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冷泉溝

川のうち、長さ100mにわたって温泉が湧き出ている




◆営業時間、料金
■蘇澳冷泉公園:個人風呂は150元で2人まで入れる(1人のみ露天プール代込み)。露天プールだけだと70元。8:00〜22:00(冬は〜18:00位まで)
■蘇澳公共冷泉浴室:70元、24時間
■冷泉溝:清掃費の名目で70元

◆歴史
温泉の存在は昔から知られていたが、魚類の成長が見られなかったり、虫も死んでしまうことから、「毒水」として敬遠されていた。19世紀末、蘇澳を訪れた日本帝国軍人竹中信景によって無害な水と証明され、日本統治時代にはラムネ工場も建てられた。泉は砂糖を加えた「ラムネ」として愛飲され、1916年の万博では蘇澳のラムネは銀賞を取った。羊羹の水にも使っている。

場所・行き方
台北から台汽客運の東部幹線(花蓮・台東方向)北迴線に乗り、特急電車で約2時間30分、蘇澳駅下車。蘇澳新駅からだと駅前から蘇澳駅行き連絡バスが出ている。

台北の台北総合バスターミナル(國道客運總站)より長距離バスが多数出ている。列車も長距離バスも多数あり、容易に行ける。冷泉公園まで徒歩3分程度。

泉質など
ナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩泉(台湾唯一)、pH5.5
無色透明で飲用可。
ロケーション:★★
山に囲まれたひなびた町。温泉街という雰囲気より田舎の大きめな村みたいな感じかな。
お湯のかんじ:★☆
炭酸泉というもの珍しさ。
全体のかんじ:★★
施設はそこそこ充実。



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2008年1月末@入浴
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2008年1月のレート:1 TWD(Taiwan Dollar)= 3.3 JPY


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